高級感があって、ラグジュアリーで、遊び心もあって、革新的。〈メルセデス・ベンツ〉の印象を聞いたなら、誰しもがこのようなことを思い浮かべるはず。けれど、その印象は、だまっていて形成されるものではありません。マーケティングがあってこそ。それはCMであり、ショールームであり、はたまたこのスペシャルサイトかもしれない。今回は〈メルセデス・ベンツ〉の象徴的なCMと、マーケティングの一翼を担う情報発信拠点「メルセデスミー」のふたつにフォーカスし、斜め上をいくマーケティングを紹介していきます。
新型Aクラスの最大の特徴は「話す」ということ。AIが搭載されているので、Aクラスに話しかけるだけで意向を汲み取り応えてくれる。だから聞きたい音楽も、空調も、行き先も、Aクラスに「ハイ、メルセデス!」と話しかけるだけでいい。そんな特徴をわかりやすく表現するにはどうしたらいいかと思案し辿り着いたのが、日本を代表する3人の声優を、CMで起用することでした。
自分たちが築いてきた“手の届かない高級品”から“誰だって購入できる”というイメージへ。クルマ離れが進む昨今において、デバイスのひとつとして若年層へアプローチを果たしていくという思い。この人選と手法には、そんな背景もあったのです。
架空の未来都市を舞台に、幻のラーメン屋を追いかける先々代Aクラスのアニメーションムービー。6分弱のショートムービーながら、見終わったあとの充足感はクオリティが高いからこそです。それもそのはず、手がけたのは『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズのキャラクターデザインで有名な貞本義行さんをはじめ、アニメ界の敏腕たちを制作陣に迎えたから。
クルマのリアルさをキープした上で、疾走感あふれる演出は、運転することの楽しさを私たちに再定義してくれているようでもあります。
単にマーケティングのバズとしてアニメーションを使ったわけではありません。あくまで、よりAクラスのよさを伝えるために選択された手段なのです。アニメーションのなかではAクラスのよさをわかりやすくするために、リアリティを誇張し、ライトを少し長くしたり、エッジの部分を強調するというデザインの演出をいれるなどの工夫もされています。
いままで出会えなかった新しいターゲットとコネクトするために制作したコンテンツは、このアニメーションを発端とし、Aクラスのコンテンツづくりへも生かされていきました。
1987年に連載が始まり、昨年誕生30周年を迎えた漫画『ジョジョの奇妙な冒険』。擬音やコマ割り、台詞、ストーリーなど、その人気ぶりは誰もが知るところ。そんな『ジョジョ』の世界観を楽しめるユニークなコラボレーション企画が先日「メルセデスミー東京(六本木)」で開催されました。
「メルセデスミー東京」内のカフェとレストランでは、作品に登場するキャラクターからインスピレーションを得たスペシャルメニューも提供。
クルマ業界のトップに君臨していながら、常に変化し、前進性を持つ。こうしたイベントも、そんなブランド哲学から生み出される賜物なのです。
狙い通り〈メルセデス・ベンツ〉と漫画、異なる世界を見事にコネクトさせ、両者のファンが来場する活況ぶり。なお、本企画は「メルセデスミー大阪」でも開催されます。会期は2018年11月23日(金)~2019年1月14日(月)まで。関西方面のみなさんはお見逃しなく。
再三出てきた「メルセデスミー」ですが、一体どんな場所なのか。
2011年7月。“つながる・つなげる”をコンセプトに、〈メルセデス・ベンツ〉ブランドとして世界初となる、カフェやレストランを中心とした施設「メルセデス・ベンツコネクション」がオープン。これを前身とし、2017年10月、名称を「メルセデスミー」へと変更。
先に挙げた『ジョジョ』とのコラボレーションをはじめ、『スター・ウォーズ』公開40周年記念特別限定車CLA 180 STAR WARS Editionの展示や、台湾発のかき氷店「アイスモンスター」のポップアップショップなどを開催してきました。クルマのショールームと思っている人も多いかもしれませんが、あくまで、なにかとなにかをコネクトする場所。
また、気軽に試乗できるトライアルクルーズというサービスの提供もあり、〈メルセデス・ベンツ〉を多角的に楽しめる場所です。現在は、東京 (六本木)と大阪、東京羽田の3拠点。
そしてこの度、「メルセデスミー東京」では、11月19日(金)~12月5日(水)の間、化粧品会社のPOLAとタッグを組み、前進し続ける女性のためのイベントを開催。増田セバスチャン氏によるアート展示やハヤカワ五味さん、チョーヒカルさんを招いたトークイベント、メークアップレッスンなど盛りだくさんな内容となっています。
これからの〈メルセデス・ベンツ〉の仕掛けを楽しみにしつつ、まずは「メルセデスミー東京(六本木)」「メルセデスミー大阪」「メルセデスミー東京羽田」の3拠点へ足を伸ばしてみてください。クルマを見にいくためではなく、なにかとコネクトするために。
<お問い合わせ>
Mercedes me Tokyo
住所:東京都港区六本木7-3-10
www.mercedesme.jp
12月20日(木)に開催されたイヤーエンドパーティ「Hi, Beams」。大いに盛り上がった1日の様子をレポートします。
ビームス内でも大のドライブ好きとして知られる敏腕男性プレス&女性ディレクターに聞いた、いますぐ行けるドライブコース。
ヴィンテージやオールドモデル好きな空間・プロダクトデザイナー、二俣公一さんが紐解く、新型Aクラスの機能性とデザイン性について。
鎌倉に住んで10年。ビームスのメンズカジュアル部門のディレクターを務める中田慎介さんが語る、新型Aクラスのある暮らしとは。
P.M.Kenさんと河村康輔さん。両アーティストがAクラスを題材にアートを作ると、いったいどんな作品が生まれるのか。
自身のバンド、ペトロールズの歌とギターを担当し、様々なアーティストのサポートやプロデュース業も行う神出鬼没の音楽家・長岡亮介さんのプレイリストトーク。
新型Aクラスにまつわる10の魅力。
ラジカセから流れてくるMCの声は、いつも一方通行だった。ハガキやFAXを送って、運が良ければこちらのリクエストに応えてくれたけど、基本的にはいつも誰かの好きな曲をジッと聴いているだけ。でも、「MBUX」はちがう。「ハイ、メルセデス」の一声で、音声入力に対応。運転中、プレイリストにあるお気に入りの曲をリクエストすれば、その曲をすぐに流してくれる。もちろん道案内や、空調などの車内環境にもバッチリ対応。ドライブをよりスムーズなものにしてくれる。
優れたデザインには、それに見合うくらいの使える機能が伴っていて欲しい。たとえば家にある椅子。かっこいいのは当たり前で、犬もぐっすり眠っちゃうくらいの快適性が欲しい。新しいAクラスはもちろんその両方を兼ね備えている。ブラックを基調に、アクセントとしてシルバーがあしらわれたインテリアは、クール&ラグジュアリーな装い。シートの座り心地もストレスフリーだし、従来に比べてスペースが広く感じるように設計されているので、快適性も申し分なしなのだ。
コートを颯爽と駆け巡り、貪欲にポイントを獲得したマイケル・ジョーダン。その手にボールが渡れば、誰も彼を止めることができなかった。バスケットボールのコートは決して大きくはない。だからこそ、全力のダッシュと機敏な動きが求めらる。新しいAクラスのエンジンは、より軽量になりながらも排気量を削減し、エンジン騒音も低減。またトランスミッションもシフトの作動が素早く、変速もスムーズ。つまり、ジョーダンに負けじと劣らないスポーティな走りが特徴なのだ。
自動運転技術は人々の安全にも向けられている。高速道路での渋滞の最後列に接近したときや、交差点では歩行者や車両の飛び出しに対して自動でブレーキをかけてくれて、なおかつ回避したあとにクルマが車線内に入るように運転をアシストする機能まである。万が一衝突したときに備えて屈強な設計になっていると同時に、大きな衝突音による耳への負担を減らすシステムも搭載。これらは歩行者や周りのクルマだけじゃなくて、自分自身をも守ってくれるということ。
クルマに乗ってどこへ行こう? 家族と小旅行、あるいは恋人と買い物などなど。クルマがあれば行動範囲が広がるが、いずれにせよ荷物は多くなる。そんなときはファッションにもアウトドアにも通用する、フィッシィシングベストのような万能で高い収納力が必要だ。でも大丈夫。新しいAクラスには、広く改善されたラゲッジルームが存在する。奥行きも幅もプラスされ、なんと29L分の増量に成功し、370L(※欧州参考値)もの容量を誇る。これなら仲間とのゴルフだって安心だ。
幼い頃、夢の中でいつもドライブをしていた。助手席には一緒に眠るぬいぐるみがいて、ラジオをかけたり、空調を調整してくれた。新しいAクラスに搭載された「MBUX(メルセデス・ベンツ ユーザーエクスペリエンス)」も、そんなドライブの相棒役を務めてくれる。インパネ横のディスプレイは、スイッチやパッドではもちろん、スクリーンに直接タッチして操作することも可能。しかも、ユーザーの行動を学習し、行きたい場所、好みの曲の提案をしてくれる頼れるヤツなのだ。
自動お掃除ロボのルンバの誕生には多くの人々が驚いた。地雷探査機のノウハウを家庭に応用し、文字通り“自走”で掃除してくれる便利なロボ。自走といえば最近ではクルマだってオートマチックなシステムを持ち、ドライブのアシストをしてくれる。しかも、その機能はどんどん向上しているのだ。たとえば車線検知機能では、消えかかった不明瞭な車線も検知してくれたり、高速道路で渋滞にハマった場合は、前走車に合わせて自動で発進してくれる。まったく便利すぎる世の中だ。
暗闇のなかを運転していると、ピカッとリフレクターが光り、そこに何かがあることを知らせてくれる。だけど、新型Aクラスの場合は暗闇じゃなくても(もちろん暗闇でも)センサーでさまざまなものを感知し、ドライバーに知らせてくれる。たとえば道路の標識をフロントガラスに付属されているカメラで読み取って注意を促してくれたり、手ばなし運転を検知するとゆるやかに減速してくれたりなど。でも、くれぐれもセンサーに頼りすぎないように注意したいところだ。
90年代に夢中になって遊んだゲームボーイ。持ち歩けるゲーム機なんて、当時は画期的すぎた。でも、いまはどうだろう? ゲームボーイはもはや“レトロ”に分類され、家でも外でもみんなスマホをいじっている。いろんな技術やテクノロジーが街中にあふれているのだ。スクリーンをタッチしたり対話しながら操作する「MBUX」や、さまざまなオートマチックシステムを搭載した新型Aクラスは、ある意味では最新の装備をまとった新しいガジェットのようなものなのかもしれない。
女の子は美しいラインのデザインに弱い。きっと指輪を欲しがるのもそのせいだ。淀みなく流れるような流麗なデザインは、身につけていても気持ちよさを感じる。だから、Aクラスのエクステリアにもうっとりするにちがいない。風の流れを計算した角のないラインと、品があってスマートなルックス。それにダイナミックさと、どこかスポーティな要素も加わっている。優しさと力強さが調和したデザインには、きっと生粋のクルマ好きですら思わず感嘆の声をあげてしまうだろう。