気づいてほしい、ロゴパッチと生地の違い。
〈クレゴリー〉から、オールブラックに装った新たなコレクションが登場。“コーデュラバリスティックブラック”や“ブラックロビック”など、黒で統一したコレクションはすでに存在しますが、こちらの“ボールド3”は、また別の魅力を放ちます。
まず目に留まるのは、ボディに際立つロゴパッチ。ブラックやグレーやブラウンなどの見慣れたそれではなく、ホワイトが採用され、ロゴを刺しゅうであしらった特別仕様です。その違いが定番モデルの表情をガラリと変え、新鮮さを漂わせます。そして、特筆すべきは生地。なんと1000デニールの丈夫な生地が用いられているのです。〈グレゴリー〉のクラシックシリーズ随一の力強さで、安心感を覚えます。
これまでのオールブラックと趣の異なる“ボールド3”のラインナップから、ピックアップするのは「イージーピージーデイ」。モデル名から連想するとおり、日常使いしやすい小ぶりなサイズ感です。小さく背中に佇む、いい塩梅の主張が着こなしのアクセントになります。
ほかのモデルと明確に違うのは、トップにグラブハンドルを備えているところ。電車での移動だったりショップが狭かったり、バッグを背負っていると邪魔になるシチュエーションで手持ちしやすく、持った姿もサマになります。デザインとしての役目も果たし、単調な印象を受けません。
コンパクトな18ℓですが、機能は充実。メインコンパートメントには、現代生活に欠かせないノートPCを収納できるスリーブポケットが内蔵し、両サイドにボトルポケットを搭載しています。さらに、アクセサリーポケットも用意され、小物を整頓しやすい仕様に。モバイルバッテリーやカードケースといった必需品の定位置にぴったりです。
〈グレゴリー〉を象徴する大きなレザーのジッパープルにも要注目。たいていはブラウンですが、“ボールド3”は黒でまとめているため、ブラックがセレクトされています。そのおかげで精悍さが増していて、小さなシルエットの「イージーピージーデイ」も顔つきが引き締まりました。
左から時計回りに、イージーピージーデイ ¥19,800、デイパック ¥29,700、パデッドショルダーポーチM ¥9,350、クイックポケットM ¥7,700
(※上記は3月1日以降の価格です。)
ロゴパッチと生地がひと味違う“ボールド3”は、〈グレゴリー〉好きなら買い逃し厳禁。流行に囚われないデザイン、そしてデイリーユースに耐えうる堅牢な生地は、数年、数十年と時が経とうとも、常に安定感のある背中を演出してくれるはずです。
Photo_Yohei Miyamoto
Text_Shogo Komatsu