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愛犬とともに過ごす、朝のスローな時間。

「dirty spoon」という屋号を掲げ、フリーランスのパティシエとして活動する越川萌音さん。そんな彼女の休日は、半年前に迎えたノワの散歩から始まります。近頃は自宅から近い駒沢公園に足を運び、朝からゆったりとした時間を過ごすのがお決まりのルーティン。「散歩の時間に合わせて1日のタイムスケジュールが決まるし、長時間家を空けなくなりました。大変なこともあるけど、それ以上に幸せですよ」と、念願かなった愛犬との生活でライフスタイルが変わったと話します。

ちなみに、ノワという名前の由来は、お菓子づくりに欠かせないクルミやナッツを意味するフランス語。そこにパティシエである越川さんらしさを感じます。

越川さんにとってパティシエは、子どものころから憧れていた仕事。洋菓子の専門学校を卒業してからは、伝統的なフランス菓子を得意とするパティスリーの焼き菓子のラボチームに所属していました。そこでさまざまな経験をするにつれて、もっと自由なお菓子づくりをしたいと考えるようになったのが、「dirty spoon」として独立したきっかけ。いまでは、自身のオリジナリティを反映させたパウンドケーキやマフィンなどの焼き菓子を、代々木上原や蔵前などにある人気のカフェに卸しています。

「お店の要望を尊重しながらレシピを考えると、私ひとりでやっていたら気づかないこともあるから勉強させてもらっている感覚です。お菓子づくりって科学なんですよ。材料や分量に制限があるなかで表現するのは難しいけど、そこがおもしろいんです」

製造から配達まで「dirty spoon」をひとりで切り盛りする越川さんの生活は、お店に所属していたころより自由度は高まりましたが、オンオフの切り替えは曖昧に。だからこそ、日課である愛犬との散歩が束の間の休息。公園内を走り回ったり、ボールで遊んだり。広々とした公園にノワも大喜びの様子です。

そして、給水ボトルやリード、遊び道具といった散歩の必需品を詰め込んだのは、〈グレゴリー〉の「デイパック」。実は越川さんにとって、〈グレゴリー〉は身近な存在なんだとか。

「中学生のころに姉が『デイパック』を使っているのを見て、私もそれを真似して高校生から使い始めたんですよ。ポケットが充実していて、メインコンパートメントが大きく開くから、すごく使いやすかったです」

食べるだけじゃない、お菓子の魅力。

ひとしきり遊んで満足したら、すぐ近くにある「Pretty Things」へ。ここは、こだわりのコーヒーやスイーツを楽しみながら、犬と一緒に過ごせるドッグフレンドリーなカフェ。そんな営業スタイルは、越川さんが目指す理想のお店の形です。

「焼き菓子の製造と販売ができるお店をオープンするのが直近の目標です。もちろん犬も一緒に過ごせるようにしたくて、ノワは看板犬になってもらいたいですね。お菓子屋さんというより、お菓子を通じていろんなひとやモノをMIXできる場所をつくりたくて。音楽やアパレル、写真、イラストとか、さまざまな活動をしている友達が多いから、それをひとつの空間で展示してみたいんですよ」

そう話すように、越川さんはお菓子を多角的に表現しようと、お菓子づくり以外にも精力的に取り組んでいます。「dirty spoon」のグッズとして、お菓子をモチーフにしたデザインのTシャツやスエットを製作したり、ファッション撮影の小道具用のお菓子づくりを請け負うことも。

「アパレルも小道具も、普段のお菓子づくりとは違う考え方ができて楽しいです。その反面、同年代で私と同じような動きをしているひとが周りにいないから悩むことも多いですけどね。でも、お菓子を違う視点で見せたいっていう想いがあるから、先入観にとらわれずに活動していきたいです」

バッグで着こなしにアクセントを。

駒沢エリアに越川さんのお気に入りのお店がもうひとつ。ファッションブランド〈プア〉のコンセプトショップ「moves」です。ここは、〈プア〉のアイテムを中心に、アメリカで買い付けた古着、写真集、雑貨などが並びます。

「新品と古着を使ったファッションが好きなんです。古着は出かけた先でふらっと立ち寄って買うことが多いけど、『moves』で取り扱っているものは、古着も〈プア〉も私好みで、来るとついついお買い物しちゃいます。今日穿いているデニムパンツも、ここで買ったんです」

そんな越川さんが選んだ「デイパック」のカラーは、ビーチリゾートの透明な海から着想を得た新色のオーシャングリーン。揺れる海面をイメージして濃淡をつけた色合いは、長年使い込んだような味わいがありながら、着こなしにパッと映えます。

「小物でアクセントになるカラーを取り入れることが多いんですが、このカラーリングはかわいいし、しかもコーディネートに合わせやすい。あと、やっぱり『デイパック』は機能面もいいですね。ショルダーストラップに厚みがあるから背負い心地がよくて、これなら自転車に乗るときも快適そうです」

「デイパック」の絶妙なフィット感は、〈グレゴリー〉がアウトドアで培ってきた技術を落とし込んでいるから。ショルダーストラップは肩に合わせた曲線を描き、2つにセパレートした背面パッドと三日月型のボトムは背中の凹凸に沿うように設計されるなど、「デイパック」は快適性を追求したさまざまな機能を備えています。そんな〈グレゴリー〉の優れた背負い心地を、越川さんは「デイパック」以外からも実感しているようです。

「登山が好きで、山に行くときのバッグは〈グレゴリー〉の『マヤ』を愛用しているんですよ。背面パネルの通気性がよくて快適だし、ヒップベルトもすごく便利で荷物の重さを軽減してくれる。山でも街でも技術力の高さを感じられるのが、〈グレゴリー〉の魅力ですよね」

GREGORY「DAY PACK(ONLINE STORE)」

Photo_Fumihiko Ikemoto
Text_Shogo Komatsu
Edit_Soma Takeda

問い合わせ先 グレゴリー/サムソナイト・ジャパン
電話: 0800-12-36910(フリーコール)
※月曜日~金曜日の10:00~17:00受付(土日祝日・年末年始は除く)
gregory.jp


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