COVER ALL OF GREGORY

ヴィンテージMTBに魅せられて。

オンラインショップから始まり、昨年2月に世田谷区にある千歳船橋駅の近くに実店舗を構えたサイクルショップ「GINO」。ヴィンテージMTBを中心に取り扱いながらママチャリの修理も手がけ、街の自転車屋としてローカルに馴染んでいます。

しかし、その店主である日野さんは、数年前まで自転車屋ではない別のお店を開業するつもりだった、と話します。

「高校生のころからスケートショップを開くのが夢で、繋がりをつくるために地元の愛媛から上京したんですよ。ただ、働いていたスケートパークが閉店してしまって。それから、その運営会社でITの仕事をやっていたんですけど、そういうことをやるために東京に来たわけじゃないと思っちゃたんです。退職した後は自転車をたくさん持っていたから、とりあえずそれを売っちゃえ、と『GINO』という屋号でオンラインショップを始めたんですよね」

もともとスケボーに明け暮れていたという日野さんが自転車と出会ったのは、彼がサポートされていた川崎のスケートショップ「GOLDFISH KAWASAKI」がきっかけ。自転車も取り扱うこのお店で、ヴィンテージMTB好きのスタッフに影響され、いつしか日野さんもその沼にのめり込んでいったそうです。

「古びた1台を買って、バラして綺麗にして。そんなことをずっとやっていたら知識がついて、レアものが欲しくなって、また集めての繰り返し。そのうち、自転車も取り扱う『GOLDFISH』みたいなスケートショップを開きたいと思うようになったんですよね。結果的に『GINO』は自転車屋になりましたけど、これはこれですごくやりがいがある。自転車って奥が深いんです。自転車に乗るのが好きなひとがいれば、いじるのが好きなひともいて、コレクターもいます。そのなかでもロードバイクとかマウンテンバイクとか、ジャンルが細分化されていますからね。おもしろすぎて、スケボーより乗るようになっちゃいました(笑)」

繋がり広がるスケートボードコネクション。

この日はお店の定休日でしたが、平日に溜まった作業をするために「GINO」に来た日野さん。一段落したら、休憩がてら知り合いのお店を愛車で回ります。荷物をバッグに入れて、いざ出発。

「GINO」から自転車で10分ほど。最初に訪れたのは上北沢の甲州街道沿いに佇むコーヒーショップ「タチアナ焙煎所」。「THURSDAY COFFEE STAND」としてポップアップイベントや展覧会、ショップなどにも出店しているので、東京でアンテナを張り巡らせているひとならご存じのはず。自家焙煎のコーヒー豆をブレンドした一杯は、苦味と酸味が絶妙に絡み合い、心地いい余韻が口に残ります。

「テルくん(店主の山下輝彦さん)もスケーターだから、スケボーの繋がりで知り合いました。『GINO』を始めてからポップアップとかで一緒になることもあって、仲良くなったんですよ。このお店は、コーヒーとテルくんの人柄がお気に入り。隣のお客さんとの会話を促してくれることもあって、初対面でもいつの間にか仲良くなれるから、いいグルーヴが生まれるんですよね。モーニングとランチもやっていて、それも楽しみ。休日の昼飯に悩んだら、ここに来ています」

知り合いのお店に顔を出す日野さんの日常。そんなとき、バッグにはどんなものを入れるのでしょうか?

「今日みたいな日は、そこまで荷物は多くないかな。時期的に着替えのTシャツやデオドラント、天気が悪いときは雨具を入れるくらいです」

ちなみに、自転車乗りといえばメッセンジャーバッグのイメージが強いですが、日野さんはバックパック派なんだとか。そこにもスケーターイズムの片鱗がちらり。

「スケボーしているときもバックパックを使っていたから、片方の肩だけにストラップをかけるメッセンジャーバッグは落ち着かなくて。自転車に乗ってみんなで遊びにいくと、飛んだり跳ねたりするから、バックパックのほうが体にフィットしますしね」

自転車にも日常にも便利な「ルーヌ」。

次に訪れたのは、気鋭のショップや飲食店が軒を連ねる松陰神社駅の目の前にある「CARDINAL GENERAL STORE」。

インディペンデントなブランドや古着、ハワイアン雑貨、デッキやウィールなどもラインナップしているセレクトショップです。ここは日野さんが愛犬の散歩コースにしていて、日常的にフラッと立ち寄る場所。

「真吾くん(オーナーの木下真吾さん)とは、よく一緒に世田谷公園でスケボーの朝活してるんですよ。そういえば、真吾くんとの出会いも『タチアナ焙煎所』でしたね。テルくんがつくる消しゴムはんこがすごく好きで、『GINO』にもつくってもらえないか相談しに行ったら、ちょうど、真吾くんが『CARDINAL』用の消しゴムはんこを受け取りに来ていて。それ以来、仲良くしてもらっていて、しょっちゅう遊びに来ています。真吾くんとは、話のテンポとか波長が合うというか。ぼくにとってここは居心地のいいお店です」

「CARDINAL GENERAL STORE」は「タチアナ焙煎所」から自転車で20分ほど、「GINO」へ戻るには15分ほどの距離ですが、この日は湿度が高く、気温は30度オーバー。歩いているだけでも汗をかくのに、自転車に乗ったら言わずもがな。

しかし、「ルーヌ」の高い機能性が暑さの不快感を緩和します。バックパネルには、〈グレゴリー〉のトレイルカテゴリーにおいたフラッグシップモデル「バルトロ」と同じエアークッションが採用されているんです。体積の90%が空洞なので、軽量かつ通気性は抜群。息をするのも嫌なくらいの暑さのなか、自転車を漕いで「GINO」へ戻ってきた日野さんは快適な背負い心地だったと話します。

「バックパネルの通気性がよくて、ガンガン漕いでもそこまで汗をかかず蒸れませんでした。あと、思ったよりめちゃくちゃ軽くて驚きましたよ。いま使っているバックパックは、見た目だけで選んだから結構重くて。普段使いにするなら、絶対に軽いほうがいいじゃないですか」

さらに続けて日野さんから、使い勝手のよさやルックスも太鼓判を押していただきました。

「家からお店までパソコンを持ち歩くから、PCスリーブが付いているのはありがたいです。前に使っていたバックパックは、メインコンパートメントにポケットがなかったから、荷物を取り出すときにいつもゴソゴソしていました(笑)。それにこのデザイン、どんな服装にも合いそうですね。今日みたいなカジュアルなスタイルはもちろんですけど、ビシッとしたシャツを着るときでも馴染むのかなと。最近、犬を連れて嫁と低山に登っていて、そのときも『ルーヌ』は調子いいと思います」

アウトドア由来の機能を備え、日常をより快適にする「ルーヌ」。使い勝手のよさを追求し、スタイリッシュで現代的なデザインに仕上げているところが、合理性を大切にするアメリカで支持されている理由かもしれません。もちろん、アクティブに過ごす日野さんも使用感に納得しているのだから、さまざまなライフスタイルに溶け込んでくれるはずです。

GREGORY「RHUNE20(ONLINE STORE)」

Photo_Fumihiko Ikemoto
Text_Shogo Komatsu
Edit_Soma Takeda

問い合わせ先 グレゴリー/サムソナイト・ジャパン
電話: 0800-12-36910(フリーコール)
※月曜日~金曜日の10:00~17:00受付(土日祝日・年末年始は除く)
gregory.jp


Latest Entry