COVER ALL OF GREGORY

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カルチャーの香りが漂う、居心地のいい床屋。

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西荻窪駅から歩いて10分ほど。メニューが書かれたスケートボードデッキとピストバイクが停まっている、レトロな店構えが目印。ここ「大平理髪店」は、昨年6月にオープンしたばかりのバーバーです。店主の大平拓海さんは今年27歳で、ほかと比べると少し早めに独立しました。

「去年の正月に、友達がアウトドアショップのスタッフを辞めて陶芸家になると報告を受けたんです。じゃあ、おれも今年仕事辞めるよって言っちゃって(笑)。理容師じゃない道もおもしろいから、別の業種に転職しようと思っていた矢先に、近所のおばあちゃんが、美容室だったこのテナントを紹介してくれました。独立願望はそこまで強くなかったけど、床屋をきっかけに知り合いが増えたから、その軸を大事にしようと開業することにしたんですよ」

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店内に入ると、まるで友達の家に遊びに来たかのような親しみと落ち着きを感じます。漫画や雑誌や小説がたくさん積み重なっていて、随所には友人が描いたアート作品を展示。ガラスウィンドウには自身が趣味で撮っている写真をレイアウトしつつ、ブラックミュージックのCDが大量に並んでいて、大平さんのストリートカルチャー好きが言わずともひしひしと伝わってきます。

「話せば分かるから、ストリートカルチャーを押し出すつもりじゃなかったのに、結果的にこういう店内になっちゃいました(笑)。西荻って、カルチャーに明るいひとが多いんですよ。外の自転車が気になって入ってくるひとがいたり、流している音楽に反応するひとがいたりして。お客さんと仲良くなって、一緒に遊びに行くこともあるんです」

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大平さんは、ラッパーやビートメイカー、デザイナーや映像作家など、11人が所属するクルー「RepYourSelf」の発起人。その仲間を始めとした友人たちは、髪を切らずともここへ集まってくるそうです。そんな溜まり場のような空間こそ、大平さんが理容師を目指したきっかけなんだとか。

「高3のとき、『MASH(サンフランシスコの伝説的なピストバイククルー)』に憧れてアメリカに行ったんですよ。『MASH』のメンバーの家に泊めてもらいながら遊んでいたら、現地のバーバーには髪を切らないひとも集まっていることに気づきました。チェスをしたり話をしたりしていて、その空間がすごくかっこよかった。当時の日本でそんなお店を知らなかったし、床屋はおじさんが行くお店っていうイメージだったから衝撃で。スーツを着る仕事をしたくなかったので、美容師になろうとなんとなく思っていましたが、それがきっかけで理容師になろうと決めたんです。このお店でも手前の3席は施術で使わず、コミュニティスペースとして自由に過ごしてもらっています」

実用性とデザイン性を兼ね揃えた、長く使えるバッグ。

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自転車やスケートボード、音楽や写真など、趣味のアンテナを広く張っている大平さん。それに加えて、登山も好んでいるそうです。

「子どものころに父親と登山や釣りに行っていましたが、コロナ禍になってクラブで遊べなくなったので、また登山を始めました。登山って、なぜか魅力を感じるんですよ。日帰りで行ける中低山を中心に登っていて、大先輩である山に遊んでもらっている感覚です」

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そんな大平さんと〈グレゴリー〉の出合いは、幼少期まで遡ります。

「両親が古着好きで、子どものころから〈グレゴリー〉を使っているのを見ていました。いろんなモデルのピンクとか紫とかタペストリー柄とか、印象に残るカラーやデザインを持っていて。高校生のときに、親から借りて初めて使ったことを覚えています。〈グレゴリー〉は、カリフォルニアの山のイメージがあるけど、都会にも似合いますよね。街で一番よく見る、アウトドアのバッグだと思います」

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大平さんが選んだのは、パーカベージュとブルーの2トーンで彩られた「DAY PACK」。本体にはリップストップナイロンが採用されていて、格子状の生地からもデザイン性を感じます。

「ショルダーハーネスがしっかりしているから『DAY PACK』は背負いやすい。アクセサリーを装着してカスタムできるのもいいですよね。この容量なら日帰りの中低山で使えるし、自転車で遠出するときにもぴったり。あと、色も気に入っています。お客さんが髪型の仕上がりを見にくくなっちゃうので、普段はブラックのトップスを着ないんですよ。だから、バッグなどで色味を足すようにしていて。そういう意味でもこの『DAY PACK』はファッション性も高くて好きですね」

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カメラや小説、映画を見るためのタブレットなど、趣味のものが多めに入れられた「DAY PACK」。大平さんはこのバッグに共感し、自身のスタイルともマッチすると話します。

「ぼくは、ずっと変わらない、古いものが好きなんです。昔から古着ばかり着ているし、このお店も前の美容室の内装を活かしていて。『DAY PACK』はアップデートしながら、40年以上販売されているんですよね? 昔から残っているものには理由があるはず。この『DAY PACK』は使い込んで、くたっとした生地感に育てていきたいです。〈グレゴリー〉は生地も縫製も丈夫だから、どこかが破ける心配もなく、ずっと付き合っていけるバッグだと思います」

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バッグ:GREGORY「DAY PACK(ONLINE STORE)」

Photo_Fumihiko Ikemoto
Text_Shogo Komatsu
Edit_Soma Takeda

問い合わせ先 グレゴリー/サムソナイト・ジャパン
電話: 0800-12-36910(フリーコール)
※月曜日~金曜日の10:00~17:00受付(土日祝日・年末年始は除く)
gregory.jp


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