これまでに数多くのミックステープをリリースし、国内外の好事家たちから支持を得ている人気DJ、DJ KOCO a.k.a. SHIMOKITA(以下、KOCO)さん。ヴァイナルでのプレイにこだわり、オーセンティックなスタイルながら、自身のInstagramアカウントで、プレイ動画(7inchオンリーのターンテーブルスキルなど)を発信し、世界中からのオファーが増え続けているKOCOさんが、長年の相棒のひとつとして活動を共にして来たのが〈グレゴリー〉のバックパックだ。
「地元は四国の香川なんですけど、地元にいる頃からHIP HOPやブラックミュージックが好きで、レコードを集めていたんです。それで、東京に行きたいなと思って大学進学で上京しました。よくあるパターンですね(笑)。DJはこっちに来てから始めました。たしか94年とか。でも、DJやりたい! みたいな感じではなくて、あくまでレコードが集まったからやってみようかなみたいな感じです。このバッグも同じ頃に手に入れたんですよね。友達が持っていたのを奪うような感じで(笑)。そっから20年以上使ってます。レコードバッグにレコードを入れて、この〈グレゴリー〉にはヘッドフォンを入れたり、針を入れたり、着替えを入れたりって感じで。これとレコードバッグの2つでDJしに行くことが多いですね」
KOCOさんが長年愛用しているのは、90年代半ばに展開されていたという「ボールダー(BOULDER)」というモデル。底の部分にはタフなスウェード生地を使用しており、耐久性は抜群。そして、KOCOさんが使い込んだ味の出かたは、決して一朝一夕には真似出来ない逸品となっている。
「90年代当時、自分もいわゆるB-BOY的なファッションをしていました。今も変わらずオーバーサイズですけど、当時はXXXLサイズとかを着たりしていて。あの頃ってB-BOYのなかではキャンバス地の軍モノのリュックが流行っていたんですけど、あれは使い勝手が悪くて。この〈グレゴリー〉は使い勝手が良いのでずっと使ってます。12inchもそのまま入るし。まぁ、めっちゃ重くなりますし、形的にもおかしくはなりますけど、本当に壊れないのが凄いっすね」
KOCOさんのアーティストネームには、a.k.a. SHIMOKITAとあるが、それはその名の通り下北沢に住んでいることから過去に名付けられたアダ名的なものに由来しているのだとか。ここ数年、駅前の再開発が取り沙汰される事の多い下北沢だが、ここ数年レコード店などは逆に増えて来ているのだという。
「最近どんどん増えて来てるんです。徒歩10分圏内に15店くらいありますね。ちなみに、僕はレコ屋の上に住んでます(笑)。基本的にレコ屋には毎日行きます。そのためにこの辺に住んでいるんで。朝起きて、子供を保育園に連れて行って、家帰って練習して、お昼のタイミングでどっかでご飯を食べて、そのままレコ屋行って帰って、また子供を迎えに行ってみたいな流れ。それが僕のルーティーンですかね。練習っていうのも好きで触ってるって感じですけどね、音楽を聞きながら。僕、DJを仕事っていう意識でやってないんですよ。好きなことをやっていたらこうなったっていうイメージで、仕事! っていう感じになったら、僕はDJを続けれないと思うんですよね」
「通常のFINE アウトドアというフィールドにおいて、長年モノづくりをこだわり続けて来た〈グレゴリー〉。そのスタンスは、決してアウトドアフィールドだけに留まらない〈グレゴリー〉というブランドの魅力を築き上げた。そしてまた、KOCOさんが持つ、自分が好きな音楽と向き合い続け、楽しみながらDJとしてのキャリアを更新し続けるというスタンスにも共通するところがあるのではないだろうか。
「これからも今まで通り、好きなことをやって、自分みたいなDJの需要が増えれば良いなと思っています。Instagramに自分のプレイ動画を載せるのは、こういうことをやるDJが増えたらいいなって思いもあるし、こうやってやるんだよーみたいな気持ちがあって。絶対数が多い方が良いですからね」
バッグ : グレゴリー
ジャケット:BBP
オーバーオール:リーバイス®
Tシャツ:BBP
キャップ:ニューエラ
シューズ:アシックス
Photo_Yuichi Akagi
Edit & Text_Maruro Yamashita
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