つい数ヶ月前から、人気スケートブランドの大阪店のショップスタッフとして働き始めたというツネくん。まだ20代前半の彼が大阪に出て来たのは、僅か3、4年前。専門学校進学のために地元を離れ、現在では同世代の友人たちと共に、若者らしさ溢れる日々を毎日を送っている。そんな彼が初めて〈グレゴリー〉のカバンを手にしたのは中学3年の頃だった。
「地元が島根県の益田市ってとこで、めちゃくちゃ田舎なんです(笑)。そこに『キングコング』っていう服屋があって、高校の入学祝いみたいな感じで買ったのが、この「スタンダードショルダー」なんです。その頃は花柄の迷彩みたいな柄も流行ってたんですけど、俺はこれ! って感じで、お店でカタログを見ながら選んだんですよ。当時地元では〈グレゴリー〉は結構流行っていましたね」
決して大きくない街だというが、その分カルチャーの伝わり方は濃かったのだろう。ツネくんは地元の先輩たちの影響を受け、早くからファッションに興味を持つようになったのだとか。
「昔から今に至るまでずっとラフなものが好きですね。地元の先輩や大人の人たちが切っ掛けだったんですけど、俺らがかっこええなーって思うような先輩は〈グレゴリー〉を持っとったっす。凄い小さいカバンを、ビタビタに身体にくっつけていたり。流行ってましたね。俺もボストンバッグみたいなのも持ってましたね。懐かし~」
大阪に出て来てからは、たまたまインターネットで巡り合ったという、〈ザ・ユニオン〉のディレクターである牧田耕平氏のインタビューを読み、そのインタビューが格好よかったから手紙を書き、牧田氏と交流を持つようになり、遂に今年には〈ザ・ユニオン〉のLOOKの写真も撮ったのだという。
「写真を始めたのは2年くらい前ですかね。元々写真が好きで、集合写真とかもよく撮ってて。それを耕平さんに話したら、ちょっとずつ〈ザ・ユニオン〉の写真を撮らせて貰えるようになったんです。今自分の周りには、スケーターがいて、ラッパーもいて、絵を描くやつもいて、僕は写真も撮るし、色んな奴がおって、全部組み合わせたイベントをやったりもしています。毎日充実していると思います。切磋琢磨して。新しい刺激は多いんですけど、この使い込んだカバンはたまに無性に持ちたくなるんですよね」
バッグ : グレゴリー
トップス:アディダス
パンツ:シュプリーム
シューズ:ヴァンズ
キャップ:スタートレックのキャップ
Photo_Yuichi Akagi
Edit & Text_Maruro Yamashita
問い合わせ先 グレゴリー/サムソナイト・カスタマーセンター
電話: 0800-12-36910(フリーコール)
※月曜日~金曜日の10:00~17:00受付(土日祝日・年末年始は除く)
gregory.jp