昭和30年代に、神戸三ノ宮の高架下にてオープンしたという「タイガース・ブラザーズ」。60年以上に渡り、オーセンティックで長年愛用できる服を取り扱ってきたセレクトショップだ。神戸のファッションシーンを牽引してきたお店である同店において、〈グレゴリー〉の定番感は一際で、現在バイヤーを務める鬼防さんも長年〈グレゴリー〉を愛用しているのだとか。

「最初に買った〈グレゴリー〉は本当に定番の「デイパック（DAYPACK）」のHDナイロンのブラックですね。両親が共に〈グレゴリー〉好きだったみたいで、中学校に入ってから、自然学校みたいな課外授業用ってことで買ってもらったんです」

5人兄弟で、お兄さんもお姉さんからの影響を受けながら育った鬼防さん。父親も靴の職人さんだったということもあり、ファッションには興味を持ちやすい環境だったという。早くからファッションに目覚めた鬼防さんは、高校を卒業後、専門学校に進学。卒業後、「タイガース・ブラザーズ」に勤めはじめ、今では店頭業務もこなしながらバイヤーとして活躍している。

「僕は生まれも育ちもずっとここ（神戸）なんですけど、ぼくらの時代だと神戸のファッションっていうと、アメカジかストリートのどっちかだったんですよね。僕は中3くらいからファッションにのめり込んで、古着を集めまくったりしていました。うちも含めて、いまも神戸には定番モノをしっかり売っているお店が多いですね。そこは昔から変わらないです」

「うちのお店って、大学生くらいから上は60代くらいの顧客様もいらっしゃるんですが、〈グレゴリー〉って皆さんが必ず通って来ている定番アイテムだと思うんです。僕がそうだったみたいに、親が子供に買い与えてっていうこともあるでしょうし。これから先も、決して欠かせないモノなんだと思います」

バッグ : グレゴリー
シャツ：タイガース・ブラザース別注のインディヴィジュアライズドシャツ
Tシャツ：ヴェルバシーン
パンツ：ジャブス
シューズ：サンダース
時計：タイメックス × ナイジェルケーボン