あったら良さそうだけど、探してみると案外無さそうな、”トータルファッション雑貨”を発信している〈リックスティック〉。タイベック素材を使用し、長場雄やESOW、KANTOなど、様々なアーティストのグラフィックをフィーチャーしたウォレットや、ミント味付きの爪楊枝など、捻りの効いたアイテムの数々で、コアなファンを増やし続けている。そんな同ブランドのディレクター、OHKUSさんが〈グレゴリー〉を初めて手にしたのは、高校1年生のときだったという。
「学校がリュックはOKだったんですけど、学生カバンも必ず持たないといけない学校だったんですよ。で、それが嫌で、学生カバンをペシャンコに潰して、リュックにしまえちゃう位のサイズ感のリュックを探し出すようになって見つけたのが、古着屋で売ってたこのデイパック(DAY PACK)だったんです」
同じく15, 16歳くらいからスケートボードやヒップホップなどのカルチャーに興味を持ち始め、次第にファッションにも興味を持つようになったというOHKUSさんが当時好んでいたのは、アメリカのオーセンティックなテイストのブランドの数々。直系なアメカジや古着というジャンルではなかったものの、〈グレゴリー〉の持つテイストもOHKUSさんの好みの範疇だったことは想像に難くない。
「正直、あまりブランドのことをしっかりと理解していた訳ではないんですけど、見た瞬間に、あっ!これ! みたいな感じになりましたね。Made in USAっていうのも自分的には響くポイントだったし。当時って〈グレゴリー〉か〈マウンテンスミス〉かみたいな感覚があったんですよね。ただ、自分は普段からカバンを持つのが好きじゃなかったから、〈マウンテンスミス〉は大き過ぎて。この〈グレゴリー〉が丁度良かったですね。後々、もっと小さなサッチェル(SATCHEL)っていうバナナ型のショルダーバッグを使い出したり」
トレンドを気にすることもなく、ブランドに対するこだわりも持っていないというOHKUSさんは、ブランドをスタートさせてから、より一層〈グレゴリー〉へのシンパシーを感じることになったのだとか。
「良い意味で〈グレゴリー〉って普通じゃないですか。ずっと持ってて普通っていうか、飽きないし。自分も〈リックスティック〉としてそういうものを作っていきたいんですよね。その時だけのトレンドでバンって売れたいとか売れるものじゃなくて、結局これだよねみたいなものを作りたいんです。今年着たい、使いたいじゃなくて、10年着たい、使いたいっていうものを。〈グレゴリー〉ってそういうものですよね」
バッグ : グレゴリー
Tシャツ:ノーブランド
パンツ:パタゴニア
シューズ:コンバース
キャップ:Made in USAのノーブランド
サングラス:トム フォード
デッキ:ザ・ユニオン × ゼンワン × リックスティック
時計:ロレックス
Photo_Yuichi Akagi
Edit & Text_Maruro Yamashita
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