日本におけるセレクトショップブームの先駆けともいえる、歴史あるセレクトショップ「シップス」。世界各国様々なトレンドに目を向けつつも、トータルとして表現される空気感は王道そのものという「シップス」において、この春より〈グレゴリー〉の取り扱いがスタートした。ファッション業界の人間であれば、誰しもがどこかで慣れ親しんで来たであろう〈グレゴリー〉だが、「シップス」のバイヤーである田中さんは、実はこれまで〈グレゴリー〉を使ったことが無かったのだとか。

「勿論世代的にも、〈グレゴリー〉は馴染み深いブランドですね。とても流行っていましたし、実際に自分の周りでも使ってる人は多かったです。やはりその王道感だったり、豊富なバリエーションが魅力的ですよね。でも、実際に自分で使ったことはこれまで無かったんです。余りにも周りで使っている人が多いから、敢えて自分では選ばないというスタンスだったんです（笑）」

ファッションという自己表現においてはオリジナリティ、つまり他人と被らないアイテム選びという側面も、昔から今も変わらず大切な要素の一つ。そういった意味では、周りに使っている人がたくさんいたので、自分は使わなかったという選択も当然のものだ。しかし、そんな田中さんにも、〈グレゴリー〉を手にとるタイミングがやって来た。

「使い始めることになったそもそもの切っ掛けというと、やはりお店で展開を始めることになったからということではあるんですが、少し格好良く言うなら、改めて王道の魅力を伝えたくなったんですよね。うちはウェアでいうと、〈バブアー〉や〈バラクータ〉みたいな、〈グレゴリー〉くらいの王道感のあるブランドが根強い人気を持っているんです。王道感と「シップス」っていうマッチングが改めて評価されているのかなと思うので、うちのお客様には〈グレゴリー〉の魅力がきっと十二分に伝わると思うんです。この現代の「DAYPACK（デイパック）」を使ってみて実感したのは、本当に楽だってことですね。背負ったときの重さが本当に軽減される感じがするんです」

このように、クラシックを受け継ぐ人の存在によって、〈グレゴリー〉は新たな世代の中でも、王道感というオーラを放つブランドという風に捉えられていくのではないだろうか。「シップス」と〈グレゴリー〉のこれからに期待が高まるばかりだ。

バッグ : グレゴリー
ジャケット：ヴァイナル アーカイブ
パーカー：アウェイク
パンツ：アレッジ
シューズ：リーボック クラシック × ヴァイナル アーカイブ
ビーニー：シップス