「実は普段は出来るだけ手ぶらで外出したいタイプなんですよ。カメラをいつも持ち歩いてるんですけど、それもポケットに入っちゃえばそれで済ましちゃうし。なんですかね、必要なものしか持っていない、みたいな気分が好きで。なんとなくなんですけど(笑)。実際そんなに困らないじゃないですか。人によると思うんですけど。携帯ひとつで時間が潰せちゃうみたいな時代感もあるかもしれないですね」
メンズ、レディースの垣根を超えたファッションフォトグラフィーのフィールドで活躍する、カメラマンの松井春樹さん。今の時代のユース感を表した姿を映し出すフォトグラファーの松井さんにとって、色々な意味で非常にちょうどいいカバンが〈グレゴリー〉の「テールランナー(TAILRUNNER)」だったという。
「そんなに大きすぎないで、ちょうどいい荷物が入るサイズ感のカバンが欲しかったんですよね。で、実際に店に見に行くと、無数にあるじゃないですか。その中で、僕が気に入ったのがグレゴリーの持つ定番感だったんです。このいちばんベーシックな雰囲気に惹かれました」
それまではトートバッグをたまに持つくらいで、バックパックを使うのも、どうしてもパソコンなどを持ち運ばなくてはいけないときのみだという松井さん。実際に〈グレゴリー〉に対して思い入れがない彼が、たくさんの選択肢の中から、フラットに〈グレゴリー〉をチョイスしたというのがとても興味深い。
「服は、基本的にその時々で着たいものを着るっていう感じなんですけど、トレンド感のあるアイテムに定番感のあるアイテムを合わせて、スタイルが馴染む感覚みたいなのは好きなんですよね。本当に合わせやすいなって感じるんです」
これから先も「テールランナー」は、松井さんの選ぶワードローブの、さり気なくも良きパートナーとなるのだろう。
バッグ : グレゴリー (私物)
シャツ:アクネ(私物)
Tシャツ:ゴーシャ ラブチンスキー(私物)
パンツ:古着(私物)
ニットキャップ:シュプリーム(私物)
シューズ:ニューバランス(私物)
Photo_Yuichi Akagi
Edit & Text_Maruro Yamashita