「日本の山に入ったら、グレゴリー背負ってる人は多いですよ。若い子たちは新しいブランドの最新鋭のバッグを持ってたりしてますけど、熟練のおじさんとかは、グレゴリーの大きいやつを持ってる人が多いですね。自分も縦走するために、北アルプスとかに2泊3日くらいで入ったりするんですけど、“コントゥア50”を使ってます。バッグだけはやっぱりグレゴリーなんですよ。クラシックなイメージがあるんですけど、実績があるんでしょうね、背負いやすいし、疲れにくいんです」
トレイルランニング、山歩きをベースとしながら、現在ではダートジャンプと呼ばれる、起伏のある山道やコースをマウンテンバンク(MTB)で走行する競技にハマっているという「ビームス ストリート 梅田」で店長を務める田村さん。キャンプなどのカジュアルなスタイルだけでなく、よりコアな部分でアウトドアを楽しむ田村さんのワードローブにはアウトドアブランドのアイテムが欠かせないという。
「やっぱり自分の趣味が服装にも反映されてくるんですよね。いまはポリエステルが入ったベースウェアしか着てないですけど、一時期はコーディネートのどこかに必ず1アイテムアウトドアブランドのものを取り入れていました。それこそ、うちがプッシュしているアウトドアブランドのアイテムを必ず着て、お客さんに良さを薦めるためにもですね」
そして、この日、田村さんが背負っていたのが、「ビームス プラス」が〈グレゴリー〉に別注した「ミッションパック(MISSION PACK)」だ。ヴィンテージ市場で根強い人気を誇る旧タグである”茶タグ”のデザインを使用し、現在は廃盤となっているモデルをBEAMS40周年記念モデルとして復刻した、ファン垂涎の逸品だ。
「自分が最初にグレゴリーを買ったのは、もう20年以上前の話なんですよ。当時好きだったモデルはテイルメートでした。最初はグレゴリーが好きだったというか、流行りものとして購入したんですけど、そこから好きになっていきましたね。でも、このミッションパックは、おっさんになったいまだからこそこの形を受け入れられますけど、昔は苦手でした(笑)。本当に年齢を重ねてこそ、初めて手にできるアイテムかなと思います」
バッグ : ビームス プラス × グレゴリー
トップス:クレプスキュール
インナーのTシャツ:レイスフェイス
パンツ:ビームス プラス
シューズ:コンバース
Photo_Yuichi Akagi
Edit & Text_Maruro Yamashita