大阪のファッション業界を牽引するお店のひとつである「ジャーナル スタンダード 心斎橋店」にて、約2年間ファッションアドバイザーとして勤務している山本さん。これまでに、関西圏のいくつかの「ジャーナル スタンダード」にて経験を積んできた彼が現在愛用しているのは、「ジャーナル スタンダード 心斎橋店」でも取り扱いのある〈グレゴリー〉の40周年記念モデルの「デイパック(DAY PACK)」だ。90年から92年までの3年間のみ使用された、貴重な「紫タグ」を使用したこの復刻モデルは、細部に至るまでオリジナルに忠実な再現が行われた、〈グレゴリー〉ファンならずとも必須のアイテムだ。
「自分自身は、この紫タグのように旧タグにあまり思い入れがある方ではないんですけど、モノとしてとても格好良いですよね。店頭で扱っていると、やはり年配のアメカジ好きなお客様だと、“お! 復刻してるやん!”みたいな熱い反応をされてらっしゃいます。その反面、若いお客さんだと割とフラットに、グレゴリーの新作のひとつみたいな反応をしていて。世代ごとに反応が違うのが面白いんですよね」
現在28歳で、アメカジブームを経験していない山本さんにとって、〈グレゴリー〉はあくまで格好良いアウトドアブランドのひとつ。過度な思い入れを持ってはいないが、だからこそフラットな目線でブランドの良さを感じ取るることが出来るのだろう。
「グレゴリーを使い始めたのは高校の時ですね。いちばん定番のデイパックのバリスティックナイロンを使ったモデルを使ってました。当時ラグビー部だったんですけど、スポーツ系の部活動ってどうしても、スポーツブランドの四角いエナメルバッグ、ラグビーだったらカンタベリーとか、そういうのを使ってる人が多くて。それがちょっと嫌だったんで、グレゴリーのデイバックを使っていたんですよ(笑)。パンパンに詰めて使ってましたね。あとは、クラスのお洒落で格好良い奴がグレゴリーを使っていたっていうのも、手に取る切っ掛けになってます(笑)」
「お酒を飲みに行くのが趣味なんですけど、なかでも店のメンバーと立ち飲み屋に行くことが多いですね。僕は面倒くさがり屋なんで、上着もカバンもそのままで飲むんですよ。だから、同じ40周年復刻モデルの「テールランナー90」とかもそういう時に滅茶苦茶調子良さそうだなって。正直狙っています(笑)」
バッグ : グレゴリー (私物)
ジャケット:ファセッタズム(私物)
インナー:St.モリッツ(私物)
パンツ:ナンバーM(私物)
ハット:ノーロール(私物)
シューズ:ナイキ(私物)
Photo_Yuichi Akagi
Edit & Text_Maruro Yamashita