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ダブルワークがマイスタイル。

「熊本県上天草市で育って、中学を卒業してから20歳まで、鹿児島の看護専門学校で寮生活をしていました。最初に就職したのは名古屋の病院。そこに6年ぐらい勤めて、26歳のときに上京しました。看護師をしながらモデルとしても働くスタイルになって丸5年。今年で31歳になります」。

現役の看護師でありながら、モデルとしてファッション業界でも活躍中の西本功貴さん。まさに二足の草鞋という言葉がぴったりな彼は、日々の忙しさを感じさせない清潔感のある表情が印象的だ。そんな彼を形成する上で欠かせないキーワードが医療、モデル、自転車、登山、キャンプ、写真、サウナ、そして〈グレゴリー〉。一見無関係のように見えて、実は点と点で繋がっていてひとつの円を描いていた。

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「看護師とモデル、いまはだいたい半々くらいの仕事量です。今日もこの撮影を終えて病院に向かいますよ。はじめのうちはスケジュール調整が大変でしたけど、段々と自分もそれぞれの職場に慣れてきて、良いペースを作れるようになってきました。そもそも看護師を志そうと思ったのは、小学校のときに母親を亡くしてから。入院中、毎日会いに行っていたこともあり、医療機関が生活の一部みたいになっていて、母の看病をしている看護師さんを見て自分もなりたいなって。世間的にはまだ“看護婦”と呼ばれていた時代です」。

自らの夢を叶え、順風満帆に暮らししているように見える西本さんだが、その活動の裏には彼なりの決心があった。

「たしかに看護師は自分のやりたかったことだし、やりがいのある仕事です。ただ、心のどこかでずっとモデルというものに憧れがあって。病院に就職して2、3年たった頃、職場にも慣れてきて、“あーこのまま看護師として働いて死んでいくのかなー”みたいなことを考え始めて。自分の身長を活かせるんだったらモデルもなくはないなと思ったんですけど、医療とモデルの世界がかけ離れすぎて、多分無理だなと半ば諦めてました。でも、モヤモヤした気持ちは一向に消えず……。26歳のときに、思い切ってモデルの世界に飛び込みました」。

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看護師とモデルの相互関係。

上京後、モデル事務所に入ったらやめようと思っていた看護師の道。理由は明白。看護師とモデルのダブルワークで大成している人は聞いたことがなかったし、そもそも両立できるか不安だったから。でも、東京で過ごす時間が長くなるにつれて、その気持ちは徐々に変わっていく。

「他にやっている人がいないなら自分が最初になろう。両方楽しいから両方やってみようという思考に変わっていきました。今ではこれが自分らしい働き方というか、どちらかひとつに絞るというよりは、どちらの仕事も続けていきたいと思っています。自分自身が経験した医療現場の実情を、モデルとして表に立つことで世の中に少しでも伝えることができる。特にここ数年は、その重要さを実感していますし、それが自分の役割かなとも感じています」。

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2022年7月現在、モデルとしてファッションや広告、MVなどの分野で活躍。人の「想い」をコンセプトに展開するmagazine「THINK」や、ポッドキャスト「僕と車と。」を通じた発信など、看護師とモデル、それぞれの活動を行き来しながら、インプットとアウトプットを続けている西本さん。最近は、プライベートで自転車、登山、キャンプ、写真、サウナととにかくアクティブ。

「自転車は名古屋にいるときからずっと乗っているんですが、上京して、二足の草鞋の生活に慣れてきた3、4年前から、クルマを買ったことで行動範囲がさらに広がり、登山にハマり、写真を撮るようになって、キャンプして、お風呂とサウナに入って帰るというゴールデンコースができました(笑)。最初は登山だけだったのが、あれよあれよと趣味が増えて。そのおかげで、最近では趣味を活かしたモデルの仕事もいただけるようになりました」。

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バックパックは実用性重視。

そんな西本さんが選んだバックパックは、機能性と実用性を兼ね備えたスタイリッシュなデザインで、オフィスワーカーからアクティビストまで全方位をカバーする「PATOS」。22Lのメイン収納に加え、サイドポケットやPCスリーブ、オーガナイザー機能と、仕事からジム、出張、トレッキングなど、使用シーンの幅がとにかく広いのが特徴のモデルである。

「昔はトートバッグを使っていましたが、クルマや趣味と共に使うバッグも変わって、今では仕事も遊びも全部〈グレゴリー〉の『DAY PACK』。飽きのこないシンプルなデザインと、ガバッと開けられる使い勝手の良さが気に入っています。今回『PATOS』を選んだのは、小分けしやすいポケットと背負ったときのフィット感と通気性の良さ、そして何より他にはないカラリングにグッときたから。普段、モデルの撮影終わりにそのまま看護師の仕事に行くことも多いので、白衣、ガジェット関連を入れるポーチ、エコバッグ、人工呼吸用のポケットマスク、カメラ、iPad、本、ウォーターボトルと、日常の荷物はわりと多め。だからこそ、『PATOS』はかなり重宝しそう。なんなら、そのまま軽登山にだって行けそうです。今度試してみようかな」。

西本さんにとってのバッグ選びは、あくまで趣味と仕事がベース。看護師、モデル、登山、キャンプ、写真、サウナ、すべては繋がっていて、〈グレゴリー〉のバッグと共に彼のライフスタイルを形づくっている。

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バッグ:GREGORY「PATOS」(ONLINE STORE

Photo_Fumihiko Ikemoto
Edit & Text_Jun Nakada

問い合わせ先 グレゴリー/サムソナイト・ジャパン
電話: 0800-12-36910(フリーコール)
※月曜日~金曜日の10:00~17:00受付(土日祝日・年末年始は除く)
gregory.jp


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