COVER ALL OF GREGORY

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僕にとっては街も自然も同じフィールド。

スクリーンの中で唯一無二の存在感を放つ俳優・井浦新さん。モデルから役者となり、今日では日本映画界に欠かせない俳優として活躍する彼のもうひとつの顔が、〈エルネストクリエイティブアクティビティ(ELNEST CREATIVE ACTIVITY)〉(以下、エルネスト)のディレクターだ。 旅をテーマに日本や世界中を旅して出会った貴重な素材や技術、文化を落とし込んだ幅広いアイテム展開をしており、俳優活動と同じく独特かつ新しい価値を創り続けている。そんな井浦さんが今回コラボレーションの相手に指名したのは、カリフォルニア発のバッグブランド〈グレゴリー(GREGORY)〉。必然ともいうべきこの取り組みの背景には、20代から続けているというフィールドワークがあった。

「俳優デビューは23歳、アパレルブランドもその時に立ち上げました。でも、それより前から旅がひとつのライフワークとしてありました。国内限らず世界中を旅して、その土地の文化や風土に触れることで得られる新たな発見ですね。エルネストをはじめたのも旅がきっかけ。いつからか“旅=フィールドで遊ぶこと”が自分の楽しみの大多数を占めていて、そこで培った経験やインスピレーションをエルネストを通してアウトプットしています。エルネストも来年で15周年。日々、ひとつひとつを積み重ねてきた結果ですね」

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役者としての顔とブランドディレクターとしての顔。活動するフィールドは違っても、そこはお互いに影響し合う部分があるという。

「撮影現場に持っていく“現場バッグ”っていうのがあるんですけど、例えば台本やマイボトル、自分を高めたり落ち着かせたりするものがちょうど入るバッグです。みんなサイズも形も違うので、見ていて面白いですね、そういう使い方するんだ!って。あとは現場のスタッフさんが着てる服。大きいポケットの横に小さいポケットをカスタムして付けていたり、それがちゃんと機能しているっていう。旅や登山はもちろん、役者と普段の生活の両方からインスピレーションを受けているのは大いにありますね。僕にとっては街も自然も同じ、地続きのフィールドなんです」

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タフさと機能美が教えてくれる新たな気づき。

仕事も遊びも、それが自然の中であっても街の中であっても、すべてをフィールドワークとしてとらえ、気づきがあれば吸収していく井浦さん。続けて持ち歩く荷物について聞いてみると、登山のときと普段の生活では大きな違いがあった。

「旅はもちろん多いんですけど、登山はどれだけ少ない荷物でアタックできるかが今はおもしろいですね。少し前までは、これもあった方がいいっていう考えでとにかく詰め込んでいたんですけど、結果的に半分も使わなかったりして。だったらレンズをひとつ増やす代わりに、服はいま着ているものだけで2、3日過ごしてみようとか。逆に普段の生活では、どんなときも足りないことがないようにしたいんです。パソコンにカメラ、台本、その他にも周りからみたらどうでもいいもの、例えば香りのアイテム。昔から香りを大事にしていて、日常の中で気持ちをキープしたり、スイッチしたりするときに使うエッセンシャルオイルとか。あとは、旅先で出会ったアイヌ紋様のポーチとか。とにかくこまごましたものが多くて、そいうものをどかっと入れています」

いかに荷物を少なくして登頂するかを目的とする登山。一方で、なかったら困るという不安要素をなくすために必ず使うか分からないモノもバッグに入れるという普段の生活。そうなるとバッグに求める条件とは。

「タフさと機能美、この2つにつきますね。タフさに関しては、とにかくたくさんモノを入れるので、それに耐え得る素材であること。機能美については、昔からポケットが大好きなディテールで、チケット入れや小銭入れ、作り手はそれ専用につくっているけど、人によっては小説を入れるとかSDカードを入れるとか、それぞれ別の使い方、楽しみ方がある。このデイパックもそうです。フロントとストラップに別売りのケースを付けて、自分が使いやすいようにカスタムしています。カメラを常に持ち歩くので、すぐに取り出せるようレンズを入れたり。このケースだって、もちろんレンズ用には作っていないんですけど、使う人の生活によって使い方が広がるってこういうことだなって思うんです。役者もエルネストもそう。自分にとって常に新しいことを発見していきたいですね」

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バッグ:GREGORY×ELNEST CREATIVE ACTIVITY「DAY PACK」(ONLINE STORE
フロントに付けたパーツ「SINGLE POCKET」(ONLINE STORE
ストラップに付けたパーツ「QUICK PADDED CASE M」(ONLINE STORE

Photo_Fumihiko Ikemoto
Edit & Text_Jun Nakada

問い合わせ先 グレゴリー/サムソナイト・ジャパン
電話: 0800-12-36910(フリーコール)
※月曜日~金曜日の10:00~17:00受付(土日祝日・年末年始は除く)
gregory.jp


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