110周年を迎えた2016年の4月18日、「M990v4」がリリース。1982年にリリースされた1stモデルから4度の進化を遂げ、ニューバランスの歴史を語る上でもハズすことの出来ない「990」の魅力と、その進化を探りに、フイナムチームは、米・ボストンにあるローレンス工場へ潜入取材を決行！

工場長であるブレンダン・メリー（Brendan Melly）氏のナビゲートを受けながら、工場内の「M990v4」を製作するラインを見学していきます。

ローレンス工場にも経験豊富なスタッフが数多く在籍。

味のある面々がチームを構成し、シューズ作りに励みます。工場というと、担当箇所を毎日ただ黙々とこなしていく印象が強いですが、ニューバランスの工場では定期的に仕事を中断し、決められた体操を行うんだとか。これは、同じ作業を行い続けることで身体に負担がかかることを避けるためなんだとか。

以前紹介したスコヘーゲン工場同様に、ライン脇にはソールのストックが高く積み上げられます。こちらのソールは外部の会社に依頼して海外での生産となりますが、このパーツ以外はすべてアメリカで生産されているとのこと。

今回の「M990v4」は、高いクッション性・耐久性とともに快適な履き心地を実現させたアクティバライト（ACTIVA LITE）を使用したエンカップ（ENCAP）」構造を採用することで、抜群のサポート性・クッション性を装備したり、360度どの角度からも再帰反射するよう、つま先、かかと、"N"マークにリフレクター素材を採用するなど、パッと見の変化も多く見られますが、細かい部分を工場長のブレンダン氏に尋ねると。

まずは、着用時にタンが左右にズレてしまうのを避けるため、タンの根元のステッチを手縫いからミシン縫いに変更したそう。

それから、写真では分かりにくいんですが...、ステッチの終了部分が表に出ないように、貼り付ける"N"マークの下までステッチを伸ばし、処理が美し見えるようアップデートされているとのこと。

上記の「M990v3」と見比べると違いが分かりますかね。細かいこだわりが感じられますね。

今回のアップデートでは、ファッション性も高めるとともに、よりスピーディに見えるよう"N"マークは細いタイプにアレンジ。よりシャープな表情に仕上がっていると思います。

今回の取材で、あらためて「990」がニューバランスにおいて特に重要なモデルであることを実感。本国チームの力の入れようをヒシヒシと感じましたので、ぜひ体感してみてください！

そして、今後も進化を遂げ続け、ニューバランスが開発する高次元のテクノロジーを搭載させたモデルへとアップデートされていくと思いますので、楽しみにしましょう。

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