My style with 997H 
997Hとミレニアルズ6人のスタイル。

- FEATURE

〈リーバイス〉しかり、〈マルジェラ〉しかり、ときに洋服そのもの以上に人びとを魅了してしまうのが“ナンバリング”。〈ニューバランス〉にとって、製品名にもなっている、その“ナンバー”は大きな意味を持ちます。997Hは、1990年生まれの「M997」を、クッション性や軽量性の向上を含め新たに再構築したもの。過去のオリジナルに敬意を払いながらも、現代にアジャストする。そんなシューズを履いてもらうならば、過去のアーカイブから取捨選択して、軽やかにマイスタイルを作り上げるミレニアルズがうってつけでしょう。997Hを彼、彼女たちはどのように履くのか。今の時代と並走する6名に、ありのままを聞いてみました。

  • Photo_ Ryohei Obama
  • Edit & Text_Masahiro Kosaka

SNAP STYLE 01 / 06

ニコラス・ユタナン・シャルモさん(23歳)/デザイナー、フォトグラファー
着用モデル:CM997H EB(TEAM ROYAL)

〈ニューバランス〉のイメージってどんなものですか?

まず、世界的なブランドであるということ。いまは“ダッドスニーカー”の文脈で語られたり、あるときは機能が注目されたり、さまざまな観点があるなかで、一貫してどんなシチュエーションにもハマるという点が非常にユニークですよね。

997Hを履いてみて、改めて気づいた魅力はありますか?

そのシャープな形が好きで、クラシックな997をこれまでたくさん履いてきました。古きよきモデルをときどき見直すっていうことは、大切だと思う。そういう意味で、この997Hはサクセスフルな一足と言えるんじゃないでしょうか。

自身がデザイナーを務める〈シアージ〉の近況について教えてください。

先日福岡でポップアップをやったばかりで、次は台湾でのイベントを控えています。あと、国内外問わずさまざまなブランドとのコラボも進行中。国外の雑誌やブランドで、スタイリストやフォトグラファーとしても活動しているので、嬉しい悲鳴ですが、大忙しです。

複数の仕事を掛け持つ、といった言葉では括れないような活動をしているように感じますが、ニコラスさんにとって“働く”とは?

いろんな仕事をすることで多様な毎日を送ることができていて、それが何より楽しい。よりクリエイティブでいられる気がするし。といっても、写真を撮ることやデザインすることは、僕にとって仕事というよりゲームに近い感覚かもしれません。

今後の目標について教えてください。

とりあえず、いまやっていることを楽しく続けて、とにかく忙しくしていたい。30歳くらいまではそんな風に暮らして、それ以降は、ちょっとゆっくりしたいと思ってます。

SNAP STYLE 02 / 06

在原みゆ紀さん(20歳)/モデル、学生
着用モデル:CM997H AJ(WHITE)

普段、どんなときに〈ニューバランス〉を履きますか?

どこかに遊びにいくときや、長時間立っていなきゃいけないときには、よく履いている気がします。疲れないんですよね、ほんとに。あと、自転車移動のとき、ソールが厚すぎないので漕ぎやすいんです。

靴を選ぶときに意識していることはありますか?

パンツとの相性を考えますね、パンツの裾のたるみ具合とか。今回フレアパンツを選んだのも、スニーカーとのバランスを考えてです。フレアと〈ニューバランス〉って合わせが、なんだか新しいかなって思いました!

モデルを目指したのは、どんなきっかけからですか?

実はもともと目指していたわけではなく、インスタグラムでスカウトされたのがきっかけなんです。

仕事・プライベート問わず、洋服を選ぶときに大切にしていることはありますか?

周りを気にせず、自分が着たいものを着ます!…とは言いつつ、その日行く場所、する事に合わせて洋服を選ぶことも多いかな。シチュエーションに馴染む服を着るのも、大切なことだと思ってます。

2020年までに達成したいことはありますか?

ひとり旅、ひとりラーメンなどなど、「ひとり〇〇」の達人になることです!!

SNAP STYLE 03 / 06

田波輝さん(21歳)/販売員
着用モデル:CM997H AG(RAIN CLOUD)

997Hはどうでしょうか?

歩き移動の多いときには、普段から〈ニューバランス〉を履くことが多いんですが、このモデルもとにかく軽くて、歩きやすい。あと、この厚めのソールのおかげで身長が高く見えるのも個人的には結構好きなところだったりします(笑)。997Hみたいに色彩豊かなモデルは、スタイリングについてあまり深く考えず、気持ちのままに履くのが一番だと思います。

普段、靴を選ぶときに意識していることはありますか?

ほぼ直感です。ただ、デザインと、足に合うかどうかはいつも自然と気にしているような気がします。

古着屋で働いている田波さんですが、やはり普段から古着を着ることがほとんどですか?

そうですね。アメリカ人特有の、いい意味で雑なスタイリングが好きなんです。あまりファッションのこととか考えていないような。最近は、スポーツブランドのアイテムや作業着が気になってます。

古着の楽しさって何でしょう?

完璧ではないものを使って、よく見えるバランスを追求するその試行錯誤が楽しい。だからか、着ることよりも、買う行為自体のほうが面白かったりするんですよね。

2020年までに達成したいことはありますか?

アメリカに仕入れに行くことです。

SNAP STYLE 04 / 06

藤本周平さん(27歳)/フォトグラファー、販売員
着用モデル: CM997H AI(MAGNET)

997Hはどうでしょうか?

実は997シリーズは今回初めて履きました。つま先あたりのすっきり具合がいいですね。Nロゴも個人的には小さめが好きなので、好みです。シンプルに、ほどよく太めのパンツに合わせたいですね。

今日の着こなしのポイントについて教えてください。

スポーティな印象の997Hに合わせて、リラックスした雰囲気を出してみました。あと、Nロゴの色がきれいだったので土臭いものを合わせて、でも、重くなりすぎないように。

仕事とプライベートで写真を撮る藤本さんですが、どんなとき、どんな写真を撮ることが多いのでしょう?

いまは仕事で撮ることのほうが多いのですが、普段は、日記のような感覚で撮っています。

お気に入りのカメラは?

最近買ったのは、〈リコー〉のGR1s。スリムなフォルムもいいし、機能がシンプルなところも気に入っています。〈ポラロイド〉のSX-70もよく使います。チェキみたいに気軽なのに、きちんと温度感も表現できるから。

写真を撮るときに大切にしていることはありますか?

撮ったあとは、必ずプリントすること。自分の撮った写真を身近なひとが手で触れられるような形に残すというのは、これから先やっていきたいことでもあるんです。

SNAP STYLE 05 / 06

飯田梓さん(27歳)/イラストレーター
着用モデル: CM997H EC(BLACK)

〈ニューバランス〉って、どんなイメージですか?

ファッション感度の高いひとがこぞって履いている一方で、実際の履き心地の面でも多くのひとを魅了しているところに、ブランドの力を感じます。

今日の着こなしのポイントについて教えてください。

今年、個人的な気分のシャツドレスを着て、アクティブだけど、上品さも感じられるようなスタイリングにしてみました。普段からモノトーンの服装が多いので、わりと足元で色を挿すようにしています。そういう意味でも、今回のスニーカーは、私としては馴染みやすいです。

絵を描くときには、どんな格好をしていますか?

やはり絵の具を使うので、汚れてもいい服にエプロンをして、ヘアバンド、ちょんまげ、ビーサン、というのが基本スタイルです。年季の入った作業着がお気に入り。

飯田さんの作品では登場人物たちの洋服に目が行くことが多いのですが、ファッションを見るときに大切にしていることはなんですか?

気になったり素敵だなと感じるのは、どちらかというと最新のファッションよりは、時代ごとのバランスや気分次第のカラーリングのなかから、いつ見てもいいと感じられるような色や合わせ方、そのひとのスタイルになっているものですね。

今後挑戦したいことについて教えてください。

空間、ひと、そのときの気分に合わせて表現を変えることが自分のスタイルにもなりつつあるんですが、この先も、日本に限らずさまざまな環境で新しい表現を模索していきたいです。新しいことに挑戦する気持ちは、常に忘れたくありません。

SNAP STYLE 06 / 06

松田ナオトさん(28歳)/音楽家
着用モデル: CM997H EA(TEAM RED)

〈ニューバランス〉に対して、どんなイメージを持っていますか?

ベタですが、やっぱりスティーブ・ジョブズ。ちなみに個人的なことですが、以前ボストンに留学していた頃お気に入りの993をネズミにかじられた苦い思い出があります…。

普段から愛用されていると聞いてます。どんなときに〈ニューバランス〉を履きますか?

レコーディングなどの現場に出向くときに履くことが多いですね。考えてスタイリングを組んだりしなくても、今日みたいになんでもない洋服に合わせてもサマになるのがいい。

音楽の仕事をすることになったきっかけについて教えてください。

所属しているバンドManhole New Worldのベーシストとしての自分を見て声をかけてもらったのがきっかけです。楽曲制作は、バンドとは違った仕事ですが、いい音楽を提供するという仕事内容に、バンドとはちがった面白みを感じています。

プライベートでは、どんなときに、どんな音楽を聴くことが多いですか?

特に決まった音楽を聴くわけではなく、好きな時間に好きな場所で、好きな音楽を聴いているという感じです。

昨年フジロックに出演して、その後仕事内容や心境の面ではどのような変化がありましたか?

当然ですが、フジロックでの経験はやはり大きかった。そのまま2018年の年末には、台湾にも行くことができて、それがバンドとして初の海外進出にもなりました。心境の面でも、以前に比べてあらゆる場面で「試されている」と感じています。いい緊張感と、ワクワクに包まれています!


 

CM997H
価格:9,200円+税
サイズ:D/22.0~29.0、30.0cm