山田陵太(やまだ りょうた)
1980年8月13日生まれ。千葉県出身。スタイリスト。文化服装学院を卒業後、ビームスショップスタッフを経てスタイリストに。豊富な知識に裏打ちされたスタイリングで評価を高め、メンズファッション誌を中心に広告やカタログなどでも手腕を振るう。バスケットボール好き。トレードマークは長い髭。愛車はGMの「BUICK」。
http://www.yamadaryota.com

— グレゴリーを知ったのはいつ頃ですか?

ファッションに興味を持ちはじめた高校生のとき。『asayan』や『Boon』とか、いわゆるメンズのファッション誌で紹介されているのを見てです。その当時は欲しいバッグが3つくらいしかなくて、グレゴリーはそのうちのひとつでしたね。

— 1番最初に買ったグレゴリーは何ですか?

学生でお金がなかったので、小さいショルダーバッグみたいなモデルでした。その後に、定番のカーキ色のウェストバッグ(TAILMATE)を買って使っていたのを覚えています。もう20年くらい前で、内側がだんだん禿げてきたりとかして、何かのタイミングで手放してしまったと思います(笑)。

— グレゴリーに対してどんなイメージを持っていますか?

学生の頃は今よりも視野が狭いというか、選択肢が少なかったからかもしれないですけど、もうコレ!って思ったものがどうしても欲しくなっちゃう年頃で。グレゴリーの何っていうよりは、ただ漠然とグレゴリーが欲しいっていう気持ちが強かったですね。でもこれってやっぱり雑誌の影響が大きくて、例えば『Boon』。いろんな人たちのスナップが載っていて、かっこいいなって思う人たちのほとんどがグレゴリーを持っていました。そういうところからどんどん刷り込まれていった部分はあるのかもしれないですね。裏原宿の人たちの連載も結構見てたなー。

— 昔と今、バッグ選びの基準に変化はありますか?

昔はデザインや形とか、見た目のカッコよさで選んでいましたが、今はデザインや形も大事なんですけど、まずは色ですね。服に合わせやすい色を自然に選んでる感じで、1回気に入ったバッグがあるとそればかり使ってます。平気で1,2週間同じバッグを使うので、逆に言うと服との相性を考えなくてもいい色を選ぶことが多いかもしれないですね。

— そういった意味でグレゴリーのバッグはどうですか?

現行モデルを見てると、僕たちが10代のときに憧れていた形がアップデートされている気がします。素材が変わったり、今日のスタイリングで使わせてもらったモデルもそうなんですけど、ロゴも単色に統一されていたりとか、ワードローブに合わせやすいモデルが増えてるなという印象です。

— タグのデザインに関してはどうでしょう?

たしか僕が20歳ぐらいのときに、いわゆる旧タグのデザインが変わったんです。思い起こせば旧タグって駅前のマルイとかで普通に売っていて、俗に言う現行タグに変わってから、気づいたら旧タグのアイテムが何万円ていう値段で古着屋に並んでて。古着屋の先輩が、街で旧タグのグレゴリーを背負っているおじさんを見つけては安い値段で譲り受けたりとか。みんなそういうことをして旧タグを探し求めていた時代でしたね。やっぱり宝探しじゃないですけど、男はレアものとかタグが少し違うだけで、そこに何万円もお金を払ってしまう性分なんでしょうね。あの頃は楽しかったなーと今でもよく覚えています(笑)。

— その現行タグが2014年に一新しました。

新しいタグに関しては、今でこそタグだけに惹かれて買い物をすることはなくなりましたが、やっぱりブランドのイメージを左右する大事なパーツだと思うので、いろんな人が考えに考えて、アップデートされたんだなと思います。

— 山田さんといえば”あのクルマ”というイメージです。どんな思い入れが?

スタイリストという仕事柄、普段からクルマで移動する時間とか車にいる時間がかなり長くて。もしかしたらオフィスワーカーにとっての事務所と同じ感覚なのかもしれません。だからこそ、居心地だったり愛着だったりっていう部分にこだわってしまうというか。もちろん現行のクルマって、燃費がいいし故障もしにくいと思うんですけど、自分にとっては今乗ってるクルマみたいに、落ち着くし馴染める空間が大事なのかもしれないですね。

— 独立されてからずっとあの車ですか?

2007年の独立当時はまだ千葉の実家から通っていて、都内に引っ越すか車を買うかっていう二択に迫られて、ついつい車を買ってしまって。最初はいま乗っているモデルの色違い(白)に乗っていたんですけど、5年半くらい乗って故障が原因で潰してしまったんです。なので、いま乗っている車はまだ3年半くらいですね。

— ご自宅も素敵でした。インテリアや家具とか、暮らしの上でのこだわりはありますか?

あんまり特別ルールがあってこだわってるわけでもないんですけど、好きなものをちょこちょこ買ってったらああいうかたちになったって感じで。高ければいいってものでもなくて、道具として使うものなので、あまりお金をかけすぎないっていうのはひとつ自分の中でありますね。最近だと食器とか、道具としてデザインされたモノに惹かれます。どちらかというと片付けが苦手だったりするんですけど、思い入れのあるモノだと洗ったりするのにも気持ちが入るとうか。そういう意味ではこのバッグも同じ。道具としてのデザインや機能美にちゃんとこだわりを感じますね。

【今回使用したグレゴリー】

「RECON PACK」¥24,000+TAX
ONLINE

「DAYPACK」¥20,000+TAX
ONLINE

〈グレゴリー〉デイパック ¥20,000+TAX(グレゴリー/サムソナイト・カスタマーセンター 0800-12-36910)、〈ピルグリム サーフ+サプライ〉コーチジャケット ¥35,000+TAX、パンツ ¥18,000+TAX(ピルグリム サーフ+サプライ 03-5459-1690)、〈ellesse AUTHENTIC ATHLETIC〉キャップエン ¥5,000+TAX(ニュートラルワークストーキョー 03-6455-1852)、〈エフィレボル〉ベルト ¥4,200(BIN 03-6416-0634)、〈フットパトロール×スイコック×ビームスT〉サンダル ¥18,000+TAX(ビームスT原宿 03-3470-8601)

グレゴリー/サムソナイト・カスタマーセンター
電話: 0800-12-36910(フリーコール)
※月曜日~金曜日の10:00~17:00受付
(土日祝日・年末年始は除く)
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