CRT300 Special Edition by BEAMS.

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2013年にリリースされたMRL996の別注モデルに引き続き、3つのセレクトショップが別注を手掛け、1月31日(土)から販売をスタートするCRT300。

それぞれのショップがどんな思いを込めて別注を手掛けたのか? BEAMSのバイヤー加藤忠幸氏と柴崎智典氏、BEAMS BOY バイヤー増子雄一郎氏の3名に訊いていきます。


--この別注がスタートした経緯について訊かせていただけますか?

柴崎智典(以下柴崎/敬称略): 前回と同じ流れで、セレクトショップが同モデルを別注する企画をスタートさせ、2015年はCRT300を打ち出すので、良きアレンジを加えていただけませんか? という提案がありました。それで3人でアイデアを出し合っていきました。

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--2014年にインラインでCRT300がリリースされましたが、その反応も含めて、BEAMS的にはどういう目線で捉えていましたか?

増子雄一郎(以下増子/敬称略): いまのニューバランスで言えば、市場ではクラシックのランニングシューズが浸透していますので、正直このCRT300 がどこまで受け入れられて浸透していくんだろう?という思いはあったんですが、シンプルで履きやすいモデルだったのでチャレンジはしてみたいというのが感想でした。それで実際にサンプルが上がってプレビューや受注会に出してみると、思った以上に反応は得られているので、ウィメンズに関しては良い反応ですね。

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--2014年秋冬のインラインは結構買い付けたんでしたっけ?

柴崎: この別注に繋げようと少しだけ展開して、あとは期中にヨーロッパで別注されたCRT300を少し売りました。

--その辺の反応はいかがでした?

柴崎: 思ってた以上に良かったですね。

--となると、クラシックだけでなく今回のコート系のようなモデルを受け入れる土壌は段々できあがってきている印象ですか?

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増子: そうですね。クラシックのひとつとして抵抗なく受け入れられていますね。

柴崎: 実際に履いてみると着こなしに合わせやすいし、良いモデルですね。

--加藤さん的には?

加藤忠幸(以下加藤/敬称略): 軽いですよね。今回は素材をパイルに仕上げているのもあって、さらに軽さを実感できると思います。

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--なぜパイルを選んだんですか?

柴崎: じつは、パイルでテニスを表現しています。リストバンドとかに使われるパイルがイメージです。

加藤: 最初「トータルコーディネートで提案してください」って依頼がありましたので。できるだけBEAMSらしい落とし込みを考えました。かつてマッケンローとかが試合時に頭に巻いていたパイルのヘッドバンドってパイルじゃいですか? あの感じでスニーカーになったら、どうかなっていうのが第一案で、もう一案がテニスボールように蛍光イエローのパイルで仕上げるっていう。

--それはミタスニーカーズがMRT580で先に実施してしまいましたからね。

加藤: それとかぶってしまうので、蛍光黄色は挿し色的に使い、ネイビーのパイルにしました。

--ネイビーを選んだ理由は?

柴崎: リリースされるのが春夏でしたので、清涼感が漂うっていうのもありますし、クラシックなテニスって白とネイビーが基本色だったからですね。じつは最初、加藤は「コートのグリーンも採用しようかな」って言っていたんですが、使いづらかったのでクラシックなテニスのイメージであるネイビーに落ち着きました。結果的にイメージカラーであるネイビーと白、素材としてのパイル、ボールのカラーである蛍光イエローを採用して、テニスのオリジンを表現しました。

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--見事ですね。サンプル作成での苦悩はなかったんですか?

柴崎: カラーリングは一発でしたね。ただ、最初加藤はオールパイルで作ろうとしていたんですが、強度の問題でスウェードに変えないとダメでした。でも、その代わりにパイルの毛足を長めや短めを試して、雰囲気を整えたりしました。

増子: あとはデザインがシンプルなので遊び心を入れたほうが良いんじゃないか的な話し合いもありましたね。

--これらを踏まえて、BEAMS的には、こんな風に履きこなして欲しいというのはありますか?

柴崎: 本日の加藤の着こなしが最も分かりやすいと思いますが、2015年の春夏はテニスをモチーフとしたスニーカーが多く見られて、ウェアもテニスをルーツにしつつタウンユースにアレンジされたアイテムなんかを履き合わせるのも良いかもしれませんね。

加藤: ニューバランスを買われるお客様って、メンズの場合は年配の方で落ち着いた感じの方が多いので、パイル地で蛍光イエローが入った感じを挿しのアイテムとして取り入れて頂いたり、若い子がミックス的に取り入れたり、いろいろな世代の方がいろいろな捉え方で手に取ってくれるスニーカーになればイイなとは思っています。なんとも可愛いヤツです、ぬいぐるみのような。

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一同笑

加藤: 触りたくなる。なかなか触りたくなる靴っていうのは無いですし。パイルなんで汗も拭けます(笑)。

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--ちなみにですが、パイル地を採用したいって言ったときのニューバランス側の反応はいかがでした?

柴崎: アイデアは面白がってくださいましたが、先にも述べましたように強度の問題は言われましたね。

増子: 生地の前例もなかったようで、探してもらう手間もありました。

--価格的な落とし込みは?

柴崎: ¥9,000で、税込みでも1万円いかない。

加藤: そこも可愛いヤツです(笑)。

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スタイリング(メンズ)

シューズ:〈ニューバランス CRT300TM ¥9,000(税抜き)〉
シャツ:〈オールドパーク ¥15,000(税抜き)〉

Tシャツ:〈ヘインズ×ビームス ¥3,500(税抜き)〉

ショーツ:〈サイ×ビームス ¥20,800(税抜き)〉

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スタイリング(レディース)

シューズ:〈ニューバランス CRT300TM ¥9,000(税抜き)〉
ロングシャツ:〈オアスロウ ¥16,800(税抜き)〉

カットソー:〈ヘインズ×ビームス ¥3,500(税抜き)〉

パンツ:〈グラミチ×ビームス ボーイ ¥12,000(税抜き)〉
ハット:〈アールビーエス ¥9,800(税抜き)〉
バングル:〈すべて私物〉

BEAMS HARAJUKU
TEL:03-3470-3947
BEAMS BOY HARAJUKU
TEL:03-5770-5550

Photo_Rintaro Ishige
Edit_Ryutaro Yanaka
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