Interview with Daisuke Obana about N.HOOLYWOOD × New Balance M530MH

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-- このコラボレーションが誕生した経緯を教えてください。

尾花大輔(以下尾花/敬称略): じつは、結構前から長い間「一緒に何かやりましょう」とは話していたんですが、なかなか実現せず...、そんな中ニューバランスが「530」を復刻させるタイミングで、再度お声掛け頂きまして。自分は変わったモデルが好きなので気になりました。「530」の歴史を調べてみたら、「1300」などといったランニングモデルの登場後、フィットネスとかのブームが来た時代に、合成皮革を使い、安 くて機能性の高いモデルで登場させた時期にリリースされたという背景を知り、より興味が湧きました。

― そうなんですね。正直、ちょっと意外ではありました。

尾花: ただ、当時のモデルを考えるとカラフルで扱いづらそうな雰囲気が有りつつも、とは言えデザイン的には時代ど真ん中。難しいアレンジにはなりそうでしたが、お話を進めました。いつも、こういったコラボレーションをする際はご一緒する意味合いを第一に考えます。最初は意味合いが見つからなくて...。悩んだ結果、一度お断りする方向に進んだんです。

― コレクションのテーマとの関連などもあるから、おいそれとは進みませんよね。

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尾花: でも、シューズとしてのデザインはカッコイイし、「NB」のマークが主張している感じも素敵だったので、「コレクションを絡めないにしても何かできないか?」と繋がりを模索しました。それであるとき、ニューバランスのオフィスにお邪魔して、ずっと足の補正靴を作り続け、100年近く刻んできた歴史のコーナーをフラッと眺めていたら、そこにセピア色の写真が飾られていまして...。

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「530」が90年代に登場したときも画期的なこととしてデザインを仕上げ、同じようにブランド設立当初に補正履を作り上げたのも画期的な出来事。それをクロスオーバーさせる方法はないかと、考えたんです。

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― 「画期的な事象」をキーワードに。

尾花: はい。それでオフィスに戻ってきて、グラフィック担当のスタッフに少し派手だった「530」を渡して、「モノクロで、セピア寄りに写真撮ってくれないかな」と頼んだんです。それで撮った写真を見たら、今回のシューズのような色になって。

[当時、実際に撮影した写真1 (上) セピア、(下) 元のカラー]
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[当時、実際に撮影した写真2 (左) セピア、(右) 元のカラー]
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― カラフルな部分が濃淡部分だけ残って、こんなカラーに写ったと?

尾花: そうです。そのカラーリングがとても良くて。そこから100年を超える歴史、「530」のリリース当時の画期的なあり方とが上手くシンクロするし、今回はコレクションのテーマとかは関係なく、「よりニューバランスを見せる」ことに注力して商品化していきました。

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― では、この写真を元にニューバランスのデザインチームと色を起こして、制作していったと。

尾花: 今回リリースするときに、せっかく出すからには長いこと色褪せず、記憶にも残って欲しいという思いが強く、その部分には気遣って考えましたね。結果、想像以上に良いものに仕上がったんですが、最初にお話を頂いてから、もの凄い時間がかかったなという印象もあります。

― 状況はお察しします。正直、カラーリングなども含めて、意外な落とし込みだなって思っていたんですが、こういった経緯で誕生したんですね。

尾花: はい。スーツとか、いろいろな着こなしに合わせられるようにしたいなって。そもそも、僕自身のニューバランスの履き方が、そんな感じでしたから。普段履くのもグレーのニューバランスが多かったですし。

― そうですよね。今日はブラックの「420」履いていらっしゃいますが、こちらも意外でした。

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尾花: 自分がそもそもスラックスとかに合わせていて、それと同じ感覚で合わせられるカラーって何だろう...? と。黒とかも考えましたけど、それじゃコラボする意味も感じないし、せっかく作るならちゃんと意味合いを見つけた上で合わせやすいスニーカーってところに持っていきたかったんですよね。

― ちなみに、尾花さんのニューバランスの原体験って、どんな感じですか?

尾花: すごい恥ずかしいところまで遡ると、高校時代にデッドストック探しをしていた当時に出会った、スーパーコンプですかね。

― おぉ、意外ですね。

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尾花: あぁいう、70年代っぽいのから。

― はい、ナイキのコルテッツとか、コッペパンのようなシルエットの。

尾花: そう、パンみたいでフロントが爪みたいになっていて。見つけたときは超興奮しました。実際に当時好きだったのはサッカニーのシャドウやナイキのインターナショナリスト。各社こぞってグレーの本気なランニングシューズをリリースしだした頃の物で、そんな中、中古で当時ニューバランス「1300」を買ったら加水分解してしまって...とか。あとは、古着屋時代に「576」を大量に見つけて買い付けて展開したり、地味につねに何かしらの関係は続いているんですよね。

公私に渡って、繋がりがありました。あと、何と言っても履き心地が良いから、海外行くときは必ず持って行きます。これは、何なんですかね?

― 他のメーカーも間違いなく意識している部分だとは思うんですが、やっぱり圧倒的にニューバランスが履きやすいですよね。ホント不思議です。

尾花: 「530」も当時は買い求めやすい価格でリリースしているので、今回も1万円台でのリリースになりましたが、とにかく履きやすいからビックリします。

― クオリティに関して言うなら、アジア生産であっても、アメリカ製やイギリス製にも劣らなくなっているそうです。

尾花: 我々はやっぱり「MADE IN U.S.A.」にどうしても憧れがあるから、これで「MADE IN U.S.A.で作れますよ」って言われたら、心揺れちゃうけど...。

― それは見てみたいですね。それでは、またコラボ話が来たら、やりますか?

尾花: ニューバランスの考えとフィットして、お互いに納得できるなら是非やりたいですね。

― みんな楽しみにすると思いますので、ぜひ。今回は、ありがとうございました。

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N.HOOLYWOOD × New Balance M530MH ¥19,000 [税抜き] 7月25日(土) 発売
23〜24.5、25.5〜29cm


ミスターハリウッド(MISTER HOLLYWOOD)
03-5414-5071

Photo_RINTARO(Interview) Yasuhisa Takenouchi(Item)
Edit_Ryutaro Yanaka
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