〈グレゴリー〉の創設者であるウェイン・グレゴリーは、1977年に自身の名を冠したブランドを立ち上げる前、1970年に別の会社を作っていました。それがウェインにとっての最初のバックパックの会社「サンバード」社です。設立資金が僅か500ドルながら、デザインと機能を併せ持つバッグを目指した彼のデザインは、当時、黎明期であったアウトドア業界に一石を投じたのです。あえてその前身の会社の名をつけたクラシカルなデザインのシリーズに、今回新たなカラーリングが登場しました。
新色は「VINTAGE GREEN(ヴィンテージグリーン)」。この名の通り昔ながらの味のある雰囲気を放つカラーリングは、レトロなフォルムと相性抜群。写真は〈グレゴリー〉の代表作「DAY PACK」のルーツにあたる「KLETTER DAY(クレッターデイ)」。ブランドオリジナルのティアドロップ型のシルエット、豚の鼻の型を思わせるレザーアタッチメント、素朴な生地といったデザインに色がしっかりとマッチし、デザインの魅力をさらに引き立てています。
背面には、フィット感とクッション性を向上させるために当時考案されたキルティングのバックパネルを使用。これは、衝撃吸収材がなかった時代、バッグパックを快適に背負うためにウェインが試行錯誤を重ねて作り上げたデザインの1つ。
左からKLETTER DAY ¥16,000+tax、TENAYA SHOULDER ¥12,000+tax、TAIL BREEZE ¥6,800+tax
ブランドのルーツを感じさせる「SUNBIRD」シリーズは、今回の紹介した新色を加え、5色を展開。また、今シーズンから新たなモデルも追加されました。その一つが写真中央の「TENAYA SHOULDER(テナヤショルダー)」。半円を描くフラップが特徴的で、昔の郵便局員が使用していたバッグをヒントに作れられています。メッセンジャーバッグのような仕様で、サイドにも同型のポケットを完備。見た目では分からない高い収納力を誇ります。これらのモデルは、ワークやミリタリーなどの古着を使ったカジュアルなスタイルにもおすすめ。〈グレゴリー〉の歴史を感じさせるバッグをぜひ試してみて。