今ではアウトドアユースやタウンユースのバッグとして幅広い世代から愛される〈グレゴリー〉ですが、かつて米軍の特殊部隊用のバッグを開発していたことをご存知でしょうか。当時使われていたマテリアルはミルスペックの細かな基準を満たし、製法、デザイン、耐久性など、米軍に採用されていたのです。今シーズン、そんな当時の設計コンセプトを受け継いだモデルが新たに登場しました。ミリタリーならではのユーティリティを備えたバッグを紐解いていきます。
今回、取り上げるバッグのシリーズ「SPEAR(スピア)」は、かつて設計を請け負ったスピアモジュラパックシステムのものがベースとなっています。写真のモデルは「RECON PACK(リーコンパック)」と呼ばれ、当時は軍事偵察からタウンユースまで、あらゆるミッションに対応していた、オールマイティなバッグとして活用されていました。その中身は軍用らしく収納力に長けており、メインコンパートメントにはハイドレーション用のスリーブ、サブコンパートメントにはジッパー付きポケットも備え、効率よく荷物を収納することができます。
収納力もさることながら軍用ならではの面影を感じさせるのが背面のショルダーストラップです。従来のモデルにはないS字ラインのストラップを採用することでフィット感が向上。激しい動きにも対応すべく設計されたストラップは、現代においても有効なデザインの1つと言えます。
左からRECON PACK ¥24,000+tax、EVAC WAIST ¥11,000+tax、HARD CORE ¥17,000+tax、LZ RUCK ¥22,000+tax
カラーバリエーションは、デジタルカモを筆頭に、コヨーテブラウン、HDナイロンブラックといった3色が用意されています。紹介した「RECON PACK(リーコンパック)」のほか、「EVAC WAIST(エバックウェスト)」「HARD CORE(ハードコア)」「LZ RUCK(LZラック)」の全4モデル。どれも軍用モデルをベースに仕上げられているので、その形ごとに備わっている機能を楽しむことができます。
ときには男心をくすぐるようなバッグを選んみてはいかがでしょうか。コーディネートの主役としても、ミリタリーライクなスタイルを表現するためのピースとしても使えるアイテムに仕上がっています。