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いわゆるヴィンテージ的な価値観だけに留まらず、カルチャーを感じさせるショップ作りが魅力の古着屋「ラボラトリー/ベルベルジン®」にて手腕を振るう的場良平さん。この度、同店での勤務と役割はそのままに、新たに「オフショア」というショップをオープンさせることが決まっており、業界内外で話題となっている注目のキーパーソンである。そんな的場さんが愛用している〈グレゴリー〉のアイテムは、ヴィンテージの「TAILMATE(テイルメイト)」だった。

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「今自分は30代前半の世代なんですけど、若い頃は雑誌の『Boon』が流行っていて、先輩方がいわゆるカッコマンじゃないですけど、スナップで載ってたりして。そんな中で、グレゴリーは古着がバコーンて盛り上がった時期のアイコン的なバッグっていう印象のブランドでしたね。もちろん、周りでも使ってるやつはいたんですけど、イメージ的には自分より少し上の世代の人たちが愛用しているブランドでした」

アメカジの世界の中でも中核を担い、一世を風靡していた〈グレゴリー〉というブランドに対し、憧れは常に抱きながらも、的場さんが初めて〈グレゴリー〉のアイテムを手にしたのはつい最近のことなのだとか。

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「若い頃は、裏原とかストリートっぽいものが好きで、そういう格好にアメカジの雰囲気があるグレゴリーを外しとして背負ったら最高にかっこいいだろうなって思いながら最近まで来てしまったんです(笑)。昔のイメージをようやく体現できた30代って感じですね。当時の憧れをそのままに。グレゴリーにエンジニアブーツっていう合わせだと、ゴリゴリな匂いもするんですけど、そこにパーカとかストリートっぽい雰囲気を足して中和しています。やっぱりTAILMATEって使ってみるとすごくいいんですよ。色味にしろ形にしろ」

アイテムの持つバックグラウンドを理解しながら、ひとつのカテゴリーにとらわれることなくファッションを楽しむ的場さんのスタイルは、新たなショップである「オフショア」にもしっかりと反映されているのだとか。

「オフショアは、ベースは自分と同世代のブランドが中心となったセレクトショップなんですけど、古着をスパイスとして差し込んだ商品展開になります。マルジェラが手がけていた頃のエルメスのアイテムがあったりとか、他とは違った提案が出来ればいいなと思っています。コム・デ・ギャルソン・オム・プリュスの80年代のジャケットがあったりとか、ファクトとかリアル・スケートボードみたいな、いわゆるストリートっぽい古着もあったります。このグレゴリーも同じように、スパイスとして今後も使っていきたいアイテムですね」

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バッグ:グレゴリー(私物)
スウェットパーカー:ディアスポラ・スケートボード × オフショア ¥9,000
パンツ:シュプリーム(私物)
ビーニー:アット・ラスト(私物)
メガネ:フィンガリン(私物)
シューズ:メイド イン GM ジャパン(私物)

Photo_Yuichi Akagi
Edit & Text_Maruro Yamashita

問い合わせ先 グレゴリー/サムソナイト・カスタマーセンター
電話: 0800-12-36910(フリーコール)
※月曜日~金曜日の10:00~17:00受付(土日祝日・年末年始は除く)
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