「うちの会社って、今の社長が創業社長で元々六畳一間の古着屋からスタートしているんです。その頃にアルバイトしてた人たちが、いまでは部長になっていたりして、今でも古着やアメカジを心底愛してる人が多いんです。新卒で入社したときとか、コーディネートや持っているものを凄いチェックされるんですけど、そう言うときにグレゴリーを背負っている安心感は強かったですね。グレゴリーを悪く言う人はいないから(笑)」
茨城県古河市の古着屋からスタートし、今年でめでたく30周年を迎えたセレクトショップ「フリークスストア」。アメカジを基本とした同ショップのカラーは、しっかりとそこで働くスタッフにも浸透している。そして、学生時代には「フリークスストア」渋谷店の顧客であり、現在は「フリークスストア」のプレスとして活躍する小笠原希帆さんにも、もちろんそのマインドは根付いている。
「このDAY PACK(デイパック)は先輩が愛用していたものを頂いたんです。この少し使い込まれた雰囲気も良いし、何と言ってもこの柄が懐かしくないですか? 当時、この花柄めっちゃ見ましたよね。実は私が初めて買ったグレゴリーも「DAY PACK」なんです。高2の冬、受験勉強を始めなきゃいけなくなって、超たくさん荷物が入るリュックが必要で、藤沢の古着屋で買いました。スポーツ用品店とかでも色々見たんですけど、過度なデザインのものが多くて、制服に合わせ辛かったんですよね。だからなるべくシンプルで、何にでも合わせられるリュックはないかなって探していて。それで見つけたのが、真っ黒のDAY PACKでした。私服にも合わせていたし、こんなにちゃんとしたクッションのあるストラップのカバンなんて初めてだったから、アウトドアブランドって凄いんだなって初めて思いましたね」
その後、小笠原さんは〈グレゴリー〉を取り扱う「フリークスストア」に入社し、ついに〈グレゴリー〉を売る立場になったことに抱いた感慨もひとしおだったという。
「久しぶりに向き合ったグレゴリーはアップデートされてましたね。高校の時に出会ったものと比べて、オシャレになってますよね。超タウンユースしやすい雰囲気になってましたね。斜めがけ出来る「TAILMATE」はお店でもすごい売れたし、私も真っ赤なやつを使っていました。意外と収納力あるんですよねー。グレゴリーは思い返してみると、なんやかんや持ってます。最近だとエコバッグ的なトートも使ったりしますけど、社内の皆でサーフィン合宿行ったり、キャンプ行ったり、スノボ行ったりするんです。そういう時にはリュックが超必要なんで、今でもグレゴリーにはお世話になってます」
小笠原さんがバトンを回すのは、スタイリストの森上摂子さん。乞うご期待!
バッグ : グレゴリー(私物)
ニット:フリークスストア(私物)
デニムパンツ:フリークスストア(私物)
シューズ:バンズ(私物)
Photo_Tatsunari Kawazu
Edit & Text_Maruro Yamashita