過去に2度、秀逸な別注アイテムを〈グレゴリー〉と共に取り組んでいる「ビームス プラス」。もはやこの連載では言わずもがなですが、日本が世界に誇るセレクトショップ「ビームス」 の中の一レーベルという位置付けでありながら、そのクオリティとアレンジ力の高さで、セレクトショップのオリジナルアイテムが見直されるきっかけを作ったとこと知られています。さらには海外でもヨーロッパを中心に約20もの店舗で展開されるなど、”ブランド”としての評価を築き上げた立役者とも言える「ビームス プラス」。そのディレクターを担う、溝端秀基さんもまた〈グレゴリー〉愛用者の一人である。
「このRough Houseを購入したのは高校生のときなんですが、まったく同じ配色のTAILMATEを中学生の頃に購入していて、それもよく使っていました。当時はTAILMATEを斜め掛けにして持つのが流行っていて、雑誌で見ていて憧れを抱いていたので購入したんですよね。カラーリングは当時〈リーボック〉のPUMP FURYで同じ配色の組み合わせがあったので、それに影響されてこれにしました。最近だと、昨年「ビームス プラス」で別注させてもらったコヨーテカラーのDAY PACKを愛用してます」
「ビームス プラス」での〈グレゴリー〉の別注と言えば、ワントーンでデイリーなコーディネイトにも溶け込ませやすい逸品揃いであり、「ビームス プラス」らしいアップデートが光る取り組み。一方、溝端さんの私物はこれぞアウトドア! という、〈グレゴリー〉らしさを強く感じさせるアイテムは、赤 × 黄という配色が当時(90年代)を思い起こしてくれる。
「当時はちょうどファッションに興味を持ち始めたばかりの頃で、最初はアメカジベースのファッションに興味を持ちました。雑誌だと『Boon』の影響もありますし、自分は大阪出身なのでその影響も少なからずあるのかもしれませんね、アメカジ文化が盛んな土地柄だったので。学生の時はそこまで自分で自由に使えるお金もなかったので、極端に買い物してた訳じゃないですが、高校の頃はアメリカ村に通って、でかいサイズの靴を履いたり、でかいサイズのカバーオールを着たりしてました。その頃ってストリートの匂いがあまりなかったので、アメリカ好きが昂じて今の様なスタイルが好きになったんですよね。そういった意味でも、昔掘っていたものが現在に繋がっている部分があるのかなと思います」
ここで朗報をひとつ。アメリカの洋服の良き部分をしっかりと理解し、抽出したブランディングを行う「ビームス プラス」だからこそ生み出せる、〈グレゴリー〉とのスペシャルアイテムが今シーズンも発売されるという。発売時期は年末。続報を待て!
溝端さんがバトンを回すのは、「ビームス ボーイ」のディレクターを務める須藤由美さん。乞うご期待!
バッグ : グレゴリー(私物)
ジャケット:ビームス プラス ¥45,000
シャツ:ビームス プラス ¥12,000
パンツ:ビームス プラス ¥12,000
Photo_Tatsunari Kawazu
Edit & Text_Maruro Yamashita