「このグレゴリーのバッグは、モデル名(※1)が分からないんですけど、小学校6年生のときに買いました。今から12年前くらいですね。確か遠足に行くときに、こういう小さいカバンが必要だなっていう話になって、お年玉を持って買いに行ったのを覚えています。当時はグレゴリーのことを認識はしていましたが、どういうブランドかは分からずに買ってましたね(笑)」
2人の兄の影響で、幼い頃からファッションに興味を持っていたという「ジャーナル スタンダード 渋谷店」でファッションアドバイザーを担当している志村さん。人生の半分近くを共にしているという、使い込まれたそのショルダーバッグからは、プロダクトが持つ耐久性の高さと、いかに志村さんがこのアイテムを愛用してきたかということが見て取れる。
「そのときは、とりあえず雨にも強そうなアウトドア用品ってことで探していました。で、グレゴリーのロゴはなんとなく知っていたので、これが良いなって選びました。でも、実はグレゴリーのことを新しいブランドだと思っていて。使っていくうちに、歴史のあるブランドだと知りましたし、メジャーな中にもコアな部分をしっかり持っているブランドと捉えるようになりました。旬なブランドとのコラボなどに頼らない、オーセンティックな感じが良いですよね。僕からすると、最初は定番ブランドっていう認識ではなかったんですけど、今となればって感じです(笑)」
「ジャーナル スタンダード」では、この春夏、〈グレゴリー〉のライフスタイルラインから幾つかのプロダクトを展開していたそうだが、志村さんと同じように、90年代のアメカジブームを経てきていないような若いお客さんたちからは、店頭でどのようなリアクションがあるのだろうか。
「若年層よりは、やはり30代~40代の方の反響が大きいですが、若いお客様でグレゴリーを手に取る方はお洒落な人が多かった印象がありますね。僕が持っているモデルもそうですけど、これくらいのサイズ感のカバンが好きなので、お店でも取り扱っていたTAILMATEは今後使ってみようと思います。あまり荷物が多くなるのが好きじゃないっていうのもあるんですけどね。あと、前職の時にも取り扱っていたんですが、今年からまた展開されている”SPEAR”シリーズも狙ってます!」
志村さんがバトンを回すのは、BAYCREW’SのWebディレクターを務める 湊俊太さん。乞うご期待!
バッグ : グレゴリー(私物)
トップス: ジャーナル スタンダード(私物)
ショーツ:古着(私物)
サンダル : テリック(私物)
キャップ:ベース MFG(私物)
時計:ロレックス(私物)
リング:インディアンジュエリー、ハワイアンジュエリー(それぞれ私物)
バングル:細いものがノーブランド、トーマスカーティス(それぞれ私物)
ネックレス:18Kのノーブランド(私物)
※1:防水性と強度を持つ素材シェルターライトを採用したモデル「サッチェル」。現在は取り扱いはありません。
Photo_Tatsunari Kawazu
Edit & Text_Maruro Yamashita