長年に渡って使い込まれた雰囲気を感じさせる、〈グレゴリー〉の「CLASSIC WALLET(クラシックウォレット)」と「CLASSIC LONG WALLET(クラシックロングウォレット)」。現在アメリカやイギリスからいろいろなタイプの小物を輸入し、BEAMSやUNITED ARROWSに卸しているという、ベテランインポーターである「カツトレーディング」代表の尾仲勝也さんが長年愛用しているのが、その2つの財布だ。
「本当に長いこと使っているんです。長財布はカバン中に入れっぱなしで、普段使っていないカード類とかを入れていて。メインは小さい方を使っています。この形はずっと使っていて、もう4個目くらいですかね。これはだいぶ汚くなってきちゃったので、オークションとかで昔のデッドストックを探したりもしています。別のブランドのものも含めて、ナイロン製の財布をいろいろと買って試したんですけど、なぜだかこれが一番使いやすいんですよね。シンプルなんだけどよく出来てるというか、使い勝手が本当に良いんですよ。壊れることはないんですけど、いつも汚れが気になってきて買い換えていますね」
学生時代から、当時の雑誌『POPEYE』の編集部員が集まる店で販売員のバイトを始めたことがきっかけで、『POPEYE』のモデルのバイトもしていたという尾仲さん。その後も販売員、インポーターとしてファッション業界で30年以上に渡るキャリアを歩んできており、日本に海外のユースカルチャーの一種としてのファッションカルチャーが根付いていく過程を、ほぼリアルタイムで経験している。当然、〈グレゴリー〉と出会ったのも、今から30年近く前だという。
「当時自分が働いていたお店で取り扱っていた訳でもなかったし、まだブームが来る前ですね。最初はアウトドアの専門店で見つけて買いました。DAY PACKでしたね。とにかく形がかっこよくて、その時はグリーンとブラックの2色買いをしました。それこそタグは、今で言うところの旧タグ。だけど、そういうタグの変遷とかにはあまりこだわりがないんですよ。あくまで見た目と使い勝手というか。そこはグレゴリーに対してだけでなく、なんでもそう。自分はヴィンテージ至上主義ではないですし、とにかくシンプルに、プロダクトの持っている魅力に対して惹かれるんです」
尾仲さんがバトンを回すのは、「アンルート 二子玉川店」店長の武井涼さん。乞うご期待!
財布 : グレゴリー(私物)
シャツ:エンジニアド ガーメンツ(私物)
パンツ:エンジニアド ガーメンツ(私物)
メガネ:オークリー(私物)
シューズ : レインボーサンダル(私物)
Photo_Tatsunari Kawazu
Edit & Text_Maruro Yamashita