18歳のときにLAに留学し、学生でありながらフリーのバイヤーとして、当時のアメリカでしか手に入らなかったヴィンテージのアイテムなどを日本に輸出していた川村和生さん。2002年の帰国後に「インスパイア」という輸入代理店を設立し、本格的にインポーターとして活躍を始めた彼が〈グレゴリー〉と出会ったのは、渡米前の高校生の頃。今から20年以上前のことだ。
「今でもはっきり覚えてますよ。初めてグレゴリーを買ったのは、高校生の時で、地元神戸の高架下にあったダボススポーツっていう老舗のアウトドア屋みたいなところでした。買ったのはDAY PACK(デイパック)で、たしか16,800円だった気がします。その時、他にもバックパックをリリースしているブランドはありましたけど、グレゴリーは1ランクも2ランクも上の位置付けでしたね。オールデンの革靴と、グレゴリーのDAY PACK、リーバイス®のヴィンテージデニム。この3つは当時、背伸びして買ったアイテムでした」
「DAY PACK」、「TAILMATE」、「DUFFLE BAG」。〈グレゴリー〉の中でも定番的な3つのアイテムを長年愛用して来た川村さんだったが、この日チョイスしたのは、この春に待望の復活を遂げた「SPEAR」シリーズの「RECON PACK」。90年代に〈グレゴリー〉が米軍特殊部隊専用に開発したもので、設計を請け負ったSPEARモジュラーパックシステムがベースとなり、2008年にはインラインでも販売。アウトドアファン、ミリタリーファン、ファッショニスタと、幅広い層からの注目を浴びているシリーズだ。
「米軍からの発注を受けるってのは、技術に対しての信頼があるってことですからね。昔だったら確実に無地のコヨーテカラーを選びましたけど、こういうデジタルカモってのも、ある程度歳を重ねた自分には良い派手さだなって思って選びました。アウトドアとかミリタリーってのは、日常生活では絶対に必要のない過剰な機能が付いてくるので、そこが逆に面白くて、男心をくすぐります。また使いたくなる感じがしますね」
川村さんがバトンを回すのは、アメリカやヨーロッパから様々なプロダクトを輸入し日本のマーケットに紹介する「カツトレーディング」の代表である尾仲勝也さん。乞うご期待!
バッグ : グレゴリー(私物)
Tシャツ:オアハカ(私物)
パンツ:オアスロウ(私物)
キャップ:アドヴェンチャー16(私物)
時計:ロレックス(私物)
シューズ : オーロラシューズ(私物)
Photo_Yuichi Akagi
Edit & Text_Maruro Yamashita