ヴィンテージのワークやミリタリーといったアイテムからインスパイアを受けながら、プロダクトの普遍的なかっこよさを表現し、コアなヴィンテージマニアからライトなファッションユーザーまで、幅広い層から支持されているブランド〈オアスロウ〉のデザイナー、仲津一郎さん。古着をきっかけにしてファッションに目覚めたという氏にとって、〈グレゴリー〉との出会いはもはや必然と言ってもいいかもしれない。
「初めて買ったのはDAY PACK。高校生くらいの時なので、もう20年以上前ですね。当時はアメカジ全盛期でバックパックがすごく流行っていました。まだアウトドアでバッグを作っているメーカーさんもそんなにたくさんなくて、グレゴリーの後にいろんなブランドが出てきたなっていう印象でした。その中でも、グレゴリーは”専門”って感じがしたんですよね。バッグだけを作り続けている特別感がありました」
アメカジ全盛期に、そのムーブメントを盛り立てる原動力となったブランドのひとつである〈グレゴリー〉。そのアメリカらしいモノづくりの考え方やブランディングといった要素は、仲津さんの中にも、無意識のうちに根付いていた。
「初めて買ったモデルでもあるので、TAILMATEも持ってましたけど、やっぱりDAY PACKが印象深いですね。作りがしっかりしていて、かっこいいなーって。なんだか懐かしいですね。引き手が茶色のスウェードだったのも良かったですし。あの革質は特徴的ですよね。柔らかさもちょうど良かったな。引き手だけが天然素材っていうのもいい。とても重要なポイントだと思います。このDUFFLE BAGは物もたくさん入るし便利なので、これからどんどん使っていきたいと思っています」
仲津さんが次にバトンを回すのは、アメリカの西海岸やメキシコから様々なプロダクトを輸入し日本のマーケットに紹介する「INSPIRE」の代表である川村和生さん。乞うご期待!
バッグ : グレゴリー(私物)
シャツ:古着(私物)
インナー : ヘインズ(私物)
パンツ:オアスロウ(私物)
ハット:オアスロウ(私物)
アクセサリー:ヴィンテージのバングル(ともに私物)
シューズ : ノースシークロージング(私物)
Photo_Yuichi Akagi
Edit & Text_Maruro Yamashita