「とことん背負って、その後に背負っていない時期があったんです。で、昨年ビームスで別注したコヨーテカラーのモデルが出てからは、また毎日背負っています。そしたら、改めてすごく良いバッグだなって感じて。背負いやすいし、昔使っていた時よりアップデートされていて使いやすくなってるんですよね。ジップも滑らかになっていたり、ポケットワークも改良されてたりして」
そう語ってくれたのは、〈ビームス ボーイ〉のバイヤーを務める増子雄一郎さん。取材当日も、現在は展開されていない、レアな「HIP MATE(ヒップメイト)」を披露してくれたが、話を伺ってみると、増子さんのファースト〈グレゴリー〉もなかなか珍しいモデルだったようだ。
「僕のきっかけは茶タグなんですよ。5、6歳上の親戚のお兄ちゃんが、ブルーの茶タグのDAY PACKを背負っていて、すげーかっこいいなって思ったんです。自分はまだ小学校高学年くらいだったんですけど、いわゆるファッションに少しずつ目覚めはじめていて。その後、中学生になってから、当時の現行だった紫タグのDAY PACKを親にねだって買ってもらったんです。けど、買ってもらったモデルは、DAY PACKのデザインをそのままスケールダウンした、ひと回り小さいモデルだったんです。今は展開されていないんですよ。キッズ用のSUNNY DAYってモデルに割と近しいサイズ感だったんですけどね。その頃は、さらに小さいモデルとかも展開されていたはずで、3段階くらいサイズ展開があったと思います。当時は旧タグに憧れていて、グレゴリーのバッグを背負いながら、代々木公園のフリマにグレゴリーを探しに行ったりしてました。やっぱり僕にとっては特別な思い入れのあるブランドですね」
これまでの当企画を振り返ってもらえれば分かる通り、女性の愛用者も非常に多い〈グレゴリー〉のプロダクト。ここ数シーズンは取り扱いがお休み中の〈ビームス ボーイ〉は、今後も〈グレゴリー〉との企画を考えているところだという。男女問わず気になる情報なので、続報に期待しよう。
そして、増子さんがバトンを回すのは、〈orslow〉のデザイナーの仲津一郎さん。乞うご期待!
バッグ : グレゴリー(私物)
ジャケット:エンジニアド ガーメンツ(私物)
インナー : ヘインズ(私物)
パンツ:ビームス プラス(私物)
ハット:デコー(私物)
腕時計:エンジニアド ガーメンツ × タイメックス × ビームス ボーイ(私物)
アクセサリー:ティファニーのリング、ジェイソン タカラのリング(共に私物)
シューズ : コンバース(私物)
Photo_Tatsunari Kawazu
Edit & Text_Maruro Yamashita