前回、前々回と連続して紹介した〈ビームス プラス〉とのコラボレーションのような別注企画はもちろん、インラインの商品も含めたプロダクト周りのことを担当している〈グレゴリー〉のマーチャンダイザー、中島健次郎さん。来年で40周年を迎える、歴史あるブランドの日本支部として、「DAY PACK」などのLIFESTYLEのラインを中心に商品企画に取り組んでいる中島さんは、若い頃から生粋の〈グレゴリー〉好きだったそうだ。
「大学入った頃にアメカジ、渋カジブームが来て、色んなモデルをトータルで100個以上集めてました。当時から大きいサイズが好きで、オールドの物凄く大きなものまで買っちゃって、それに古着を詰めて代々木公園のフリマに行ったりっていう時代でした。やっぱりバックパックばかり買ってましたね。大きなモデルにこそ技術が詰め込まれていて、ディテールも格好良いんです。今日のDAY AND A HALF PACKは5年くらい前のもので、アウトドアブランドだから許される、視認性の良い、ビビッドで派手な配色が好きなんですよね。シンプルなやつよりも、ディテール、機能がいっぱいついてるものに惹かれるとうか。ただの飾りで付けちゃうブランドさんもありますけど、〈グレゴリー〉に関しては、すべてのディテールがデザインのためじゃなくちゃんと機能するものとして付いている。機能がデザインされてるって感じなんです」
中島さん自身が生粋の〈グレゴリー〉ファンであるが故に、自身の仕事に対しての思いもとても強い。
「来年でブランドが40周年。DAY PACKなどは創業当時からあるモデルです。しかも、ほぼ見た目が変わっていない。マスターピースって感じじゃないですか。完全に完成されていたバッグの仕事をさせてもらえていることに誇りに思います。それに、僕と同じように、昔も今も変わらずファンだという方が多いですし、それこそコラボレーションしているブランドの方々も、アメカジブームの当時から知っていて、今でもグレゴリーを好きだって言ってくださいます。もはや、DAY PACKはグレゴリーのものというより、ファンの方々ものというか、お客さんのものになりつつあるなって感じています。なので、そういう人たちが喜んでもらえる商品をこれからも作っていかないといけないなと思っています」
中島さんがバトンを回すのは、三越伊勢丹のバイヤーである井波亮さん。乞うご期待!
バッグ : グレゴリー「DAY AND A HALF PACK」(私物)
ジャケット : クォータースナックス(私物)
パーカ:バズリクソン × ビームス(私物)
パンツ:ビームス(私物)
スニーカー : ヴァンズ × ピルグリム サーフ+サプライ(私物)
Photo_Tatsunari Kawazu
Edit & Text_Maruro Yamashita