日本で〈グレゴリー〉のPR業務を担当するカンパニー「muroffice」の代表兼ディレクターである中室太輔さん。〈グレゴリー〉の魅力を熟知した中室さんが今回チョイスしたのは、昨年、デザインが一新されたロゴを使用した「Day Pack」。クラシックな佇まいとフレッシュなロゴの相性は、予想以上にシックリきている。
「遡れば中学生の時からDay Packを使ってましたね。得意気に背負ってたのを覚えています。こういうロゴのリニューアルとかって、刷り込みだと思うんです。例えば何か新しい建物がその辺にドーンって急に建つと、「あれ? 前何があったっけココ?」みたいな感じになるじゃないですか。そんな感じで、「あれ? 前のロゴってどんなんだっけ?」みたいになると思うんですよね。だから浸透するのは早いと思います。それに、以前のロゴのアイテムが、希少性高くなってヴィンテージ市場も活性化するでしょうし、そういった部分も楽しみですね」
ファッションの細分化が進み、多くのブランドが多角的なやり方を模索するなかで、長年に渡り、あくまでもバッグブランドとしてのスタンスを崩さない〈グレゴリー〉に対して、中室さんはどのような感想を持っているのだろうか。
「手広く運営するアウトドアメーカーではなく、ブレずに、アウトドアに特化したバッグブランドでいるっていう、その質実剛健さみたいなところが一番の魅力じゃないでしょうか。もちろん、スピンオフみたいな形でトラベルとかライフスタイルとか、そういうところには広げていますけど、やっぱり背負うことに対しての想いの純度の高さっていうのはどこよりも強く感じています。モノづくりは間違いないので、これからは、いわゆる昔のアメカジブームを通って来ていない若い世代に対しても新しい気づきを与えるようなことを、どんどん提案して行ってほしい。思い切ったことをやってほしいですね」
中室さんがバトンを回すのは、スタイリストの秋山貴紀さん。乞うご期待!
バッグ:グレゴリー「DAY PACK」(私物)
コート:テアトラ(私物)
シャツ:N.ハリウッド(私物)
デニムパンツ:A.P.C.(私物)
シューズ:J.M ウェストン(私物)
ハット:キジマ・タカユキ(私物)
Photo_Yuichi Akagi
Edit & Text_Maruro Yamashita