様々なジャンルの洋服を扱うセレクトショップであるビームスにおいても、アウトドア部門に精通したバイイングで知られる廣沢さん。アウトドアカルチャーにも精通し、日本のファッションシーンにおける、数々のアウトドアブランドの普及にも大きな貢献を果たしている廣沢さんが〈グレゴリー〉と出会ったのは高校生の頃。
「僕はアメカジ、渋カジのなかを育って来たので、やっぱり渋谷の洋服屋のスタッフの人たちがグレゴリーの”DAY PACK”を持っていたのが印象的です。それこそビームスもそうだし、スラップ ショットとかレッドウッドの方たちですね。自分も”DAY PACK”を使ってました。高校生でしたし、2万円くらいのバックパックは高かったですよ(笑)」。
その後も、現在では廃盤となってしまっている大きめのウェストバッグなどを愛用されていたというが、この日持っているのはグレゴリーの定番アイテムのひとつである”Day and a half(カラーは廃盤)”。ただし、10年くらい前のモデルでMade in USAのアイテムというところにコダワリを感じさせる。
「グレゴリーの魅力って、本当に使いやすい大きさってのは勿論ですけど、当時から今も変わらず、発色が良くて、カラバリが豊富なところですかね。当時って、セールスパンって呼ばれるボソボソしたナイロンの生地を使ったバックパックが主流で、そこからグレゴリーがコーデュラナイロンを使うようになって。しかもオレンジとか赤とかブルーのカラーリングのカバンっていうのは目新しかったんですよ。あと、うちでも扱っていたんですけど、数年前まで「SPEAR」っていう軍仕様のラインもありましたね。米軍が世界バックパックメーカー100社にオファーして、最後に残った2つのうちのひとつがグレゴリーだったという話を聞きました。ファッションとしてだけでなく、実の部分でも評価が高いってことですよね」。
そして廣沢さんがバトンを回すのは、かつてはビームスで販売員として勤務していた経験を持つ、スタイリストの山田陵太さん。乞うご期待!
バッグ:グレゴリー「Day and a half(カラーは廃盤)」
Tシャツ : ピサニスタ × ビームス
パンツ:ビームス
シューズ : バンズ
バングル:すべてナバホ ヴィンテージ
リング:ビルウォールレザー、スペースラブ
photo_Shunsuke Shiga
edit & text_Maruro Yamashita