中高時代に裏原ブームを経験してきた山瀬まゆみさん。現在では『KINFOLK Japan』のエディターとして編集業務に携わる傍ら、ソフトスカルプチャーやドローイングによる作品制作を主としたアーティスト活動も行っている彼女にとって、〈グレゴリー〉は意識せずとも身の回りにあるような、まさにスタンダードなブランドのひとつだったそう。
「昔、裏原カルチャーがすごい流行ってたとき、グレゴリーもずっと一緒にあった気がします。流行りモノっていうよりは、もっと普通にあった感じですね。周りの友達もよく持ってたし、お姉ちゃんも黒いリュックを背負ってました。私はグリーンのリュックを中学生のときから通学の時に使ってました。今日持っているポーチは、確か中学校1年生か2年生の時にお母さんに買ってもらったもの。下北沢のフリマみたいなところで買ってもらったんです」。
当時の東京の若者たちにとって、〈グレゴリー〉は今よりも少しカルチャー感のあるアイテムであり、山瀬さんの周辺でもその雰囲気は確かに存在していた。
「メロコアとかを好きな子がよく持ってました、AIR JAMに行ったりするような。周りの子たちもそういう感じが強かったので、その影響も確かにありましたね」
しかし、今の山瀬さんが〈グレゴリー〉に感じているのは、より本質的なところだ。そこがブレないからこそ、いつの時代も愛されるブランドであり続けているのだ。
「やっぱり荷物が多い時にはグレゴリーのリュックを使っています。もう15年以上経ちますが、全然壊れないんですよね。他のブランドのリュックで、長年使っていたものは、ジッパーの部分がほつれて挟まるようになったりして、使いづらくて嫌になることがあるんですけど、グレゴリーはそういうことがない。生地も絶対穴とかあかないし、破けないし、本当に丈夫ですよね」。
そして山瀬さんが次にバトンを回すのは、『Daytona』の編集者であり、昨年第1号が発刊され話題となったカルチャー誌『Winkle』の編集長も務める大隈祐輔さん。乞うご期待。
バッグ : グレゴリー(私物)
カーディガン:マトリョーシカ(私物)
シャツ : 古着(私物)
スカート : リーバイス®の古着(私物)
シューズ : テバ(私物)
Photo_Junko Yoda
Edit & Text_Maruro Yamashita