STYLE

vol.2

国井栄之

ミタスニーカーズ クリエイティブディレクター

様々なプロジェクトに携わり世界のスニーカーフリークを熱狂させ続けている
東京・上野のスニーカーショップ「ミタスニーカーズ」。
そのクリエイティブディレクターの国井栄之とともに開発した
「ZX 8000 MITA」が国内外で高い評価、セールスを記録している理由とは。
国井栄之が自ら語る、日本におけるレトロランニングシューズの可能性。

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ミタスニーカーズにおけるアディダス オリジナルス、その立ち位置。

ー国井さんは様々なスニーカーのプロジェクトに携わってはいますが、基本はミタスニーカーズという店舗の人間ですよね。アディダス オリジナルスに限らず、いろんなブランドを取り扱っている。その国井さんにとってアディダス オリジナルスはどういった位置付けになるのでしょう?

国井:言うまでもなく絶対的なリーディングカンパニーの1つであり、ミタスニーカーズにとって欠かすことのできないブランドです。スポーツシーンはもちろんのことファッションの世界でも、流行り廃りに振り回さることなく、常にトップに君臨していますからね。しかも、これだけ大きなブランドでありながら、プロダクトカンパニーとしての誇りを持っているのがアディダス オリジナルスの魅力なんですよ。それはスパイク作りからスタートした、アディダスの歴史、哲学から来るものだとは思うのですが。

ー今回のスペシャルサイトでは1980年代から90年代に開発・発売されたランニングシューズ、今で言う"レトロランニングシューズ"にフォーカスしています。こういったカテゴリーに対する国井さんの印象を教えてください。

国井:日本はアメリカンカルチャーからの影響が強いので、どうしてもSSやCP、スタンスミス、フォーラムといったコート系の人気が高いんですけど、ヨーロッパで圧倒的に支持されているのがレトロランニングシューズのカテゴリーですよね。ヨーロッパでは"アディダス=ランニング"、それが当たり前。先日、ベルリンを訪れたときに、その実態を目の当たりにしましたし。極端な話、ベルリンではコート系のシューズを履いている方が珍しい。それだけ高いポテンシャルが証明されているカテゴリーだからこそ、そこまで浸透していない日本のマーケットで今後、化ける可能性は多いにあるかなと。

ー徐々にではありますが、日本でもアディダス オリジナルスはレトロランニングシューズに力を入れ始めていますからね。実際にミタスニーカーズの店頭での反応はどうですか?

国井:正直、かなり動いています。昨今のランニングムーブメントも手伝って、1980年代から90年代にかけて発売されたランニングシューズにも注目が集まっているんですよ。なかでもアディダス オリジナルスは、ファッション的に今の気分にフィットするデザインだし、タウンユースで履くには申し分のない機能が備わっていて、なおかつアディダス オリジナルスならではのヨーロピアンなテイストも加味されている。プロダクトとしてのバランスの良さが、順調なセールスを牽引してくれています。

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「ZX 8000 MITA」が幅広い層に支持を集める理由。

ー国井さんが企画開発に携わった「ZX 8000 MITA」は、すでに海外では先行で発売されて(取材時)、メディアを賑わしています。

国井:コート系のシューズとは、あきらかに反応が異なりました。特に欧州からは、僕自身が驚くほどリアクションがありましたからね。ファーストサンプルを履いてベルリンを訪れた際に、世界のキーアカウントのほとんどの方が僕の足もとの写真を撮っていくんですよ。「このモデルは何なんだ」、と。

ーそもそもコート系の文脈で育ってきた国井さんが、レトロランニングシューズに着目したキッカケは何だったのですか。

国井:アディダス オリジナルスの担当の方と話を重ねているうちに、僕自身がレトロランニングシューズの魅力に気付き始めたというのがあります。さらにベルリンを訪れて、ヨーロッパでの需要の高さを実感して...。

ー今回の、コラボレーションモデルのベースに、数あるレトロランニングシューズのなかから「ZX 8000」を選んだ理由を教えてください

国井:近年再評価されている90年代のストリートカルチャーの時代を象徴するシューズとして、ZXシリーズを提案したかった、という思いがまずありました。そんなZXシリーズのなかでも当時、最もポピュラーなモデルがZX 8000だったので、コレかなと。それと"ZX"というネーミングの由来も良くないですか?

ーネーミングの由来?

国井:カワサキのバイクからインスパイアされているんですよ。語呂の良さに惹かれたんでしょうね。些細なことではあるんですが、そういうカタチで日本との縁を感じさせてくれるというか。

ーなるほど。それではデザインに関してこだわった部分を教えてください。

国井:配色と素材です。90年代を代表するアディダスのランニングシューズ「EQT SUPPORT RUNNING」をモチーフに、ZX 8000のなかでどのように形作っていくのか。色の組み合わせ1つで、印象は大きく変わりますからね。一方で素材選びに関してはスポーティになり過ぎないよう心がけました。品の良いスウェードとナイロンメッシュをベースにしつつ、随所にスムースレザーを合わせて微調整して、という具合に。

ーそういったこだわりが、幅広い層からの高評価に繋がったということですね。実際にセレクトショップでの取扱いも多いようですし。最後に国井さん自身は、「ZX 8000 MITA」をどんな風に履いてもらいたいですか?

国井:ファッション的な要望は特にないんですよね。むしろ、本当に実用性に長けたシューズなので、その履き心地の良さを知ってもらいたい。そのうえで、"スニーカー=カジュアル"と決めつけることなく、自由な発想で履いていただければ、それだけで嬉しいですね。海外ではシックなスタイルに、スニーカーを合わせていたりするじゃないですか。といっても、僕はカジュアルなんですけど(笑)

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シューズ:アディダス オリジナルス フォー ミタスニーカーズ「ZX 8000 MITA」¥14,700
キャップ:ニューエラ
ジャケット:ウィズ リミテッド
パンツ:ウィズ リミテッド

Photo_Takeshi Shinto

Text_Hiroshi Yamamoto

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